内容説明
ノエルは幼子を抱き、あふれそうな涙をこらえた―愛する夫が急死したうえ、かつて夫を勘当した伯爵家の使いが突然現れ、後継者である息子を買い取りたいと言いだしたのだ。この子は絶対に渡さないと隙を見て逃げだしたノエルは、美しい髪を短く切り、人目につかぬ地味な装いで各国を転々とする。しかし5年後、忘れもしない、氷のような瞳をした伯爵家の使いカーライルが再び目の前に現れて…。
著者等紹介
キャンプ,キャンディス[キャンプ,キャンディス] [Camp,Candace]
新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。19世紀のイギリスを舞台に執筆することが多いが、アメリカ出身で、生粋のテキサス人である
佐野晶[サノアキラ]
東京都生まれ。獨協大学英語学科卒業。友人の紹介で翻訳の世界に入る。富永和子名義でも小説、ノベライズ等の翻訳を幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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