内容説明
イスラエル諜報機関長官を引退したガブリエルはヴェネツィアに居を構え、美術修復師として静かな生活を送ろうとしていた。そんな矢先、画廊経営者の友人からある事件を調べてほしいと依頼される。先日取引されたファン・ダイクの名画に懸念があると知らせてきた女性が、事故死したというのだ。やがて正体不明の超一流の贋作師と背後に蠢く組織の存在が浮上し―。伝説のスパイ×美術ミステリー!
著者等紹介
シルヴァ,ダニエル[シルヴァ,ダニエル] [Silva,Daniel]
NYタイムズ・ベストセラーリストに送り込んでいる人気作家。ガブリエル・アロン・シリーズは30以上の言語で翻訳され各国でベストセラーとなっている
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
53
〈CNC犯罪小説クラブ参加〉2022年春。イスラエルの諜報組織《オフィス》長官を退任し、21歳から長期の中断を挟んで長年にわたって従事した暗殺と諜報からガブリエルは身を引いた。古巣のヴェネツィアに家族と居を構え、キアラはティアボロの美術修復会社の経営を引継ぎ、子ども達は地元の小学校に通うことに。キアラの世話が行き届いた落ち着いた生活で長年の苦悩が少しづつ薄れ、彼が本来の笑顔やユーモアを取り戻しつつあるころ、旧友のイシャーウッドが、ある絵画売買絡みのトラブルに巻き込まれる。2023/06/21
うたかたの日々
20
すでに、次のステージに進んでのアロン、いつもながら展開もはやくたのしめましたが、引退?美術の世界に縛られるのも少し寂しい気が…他のいつもの面々が出てこないもの少し寂しい気がしますが、続きを、楽しみにしてます。2023/07/25
stobe1904
17
【ガブリエル・アロンシリーズ】オフィスを引退してヴェネツィアに居を定め美術修復師として家族と静かな生活を送ろうとするアロンだが…。スパイとしての側面がないためか、アクション少なめで全体的に流れがスローだが、贋作製造・販売組織を練り上げた作戦で除々に追い詰めていくミステリとしての側面が際立って面白い。これまでの作品で登場したキャラたちが脇を固める構図もこのシリーズの楽しみのひとつ。タイムリーに翻訳が出版されることに感謝。★★★★☆2024/07/14
まゆっち
10
イスラエルの諜報機関の元長官、ガブリエル・アロンシリーズ最新作。 今回はサラの勤める画廊が巻き込まれた贋作事件がきっかけで、ガブリエルが組織を一網打尽にしようと暗躍。 とはいえ、敵も一筋縄ではいかなく、二転三転しながら話は各国に広がります。 長官を引退してもトラブル巻き込まれ体質は変わらないみたいです…。2023/07/03
Masa
10
読了。そうか、こういうような話になるのか、と。おれの愛するエリにはもう会えないのかな。物足りなさはあったけど相変わらず面白い。色んな人々に会えて良かった。2023/06/29