出版社内容情報
すべて忘れたあなたは、
この娘(ルビ:こ)の存在を知るよしもない――
受話器の向こうから聞こえてきたのは、12年間、
レイチェルがかたときも忘れたことのない声だった。
「トリスという名前に心あたりがありますか?」
トリス――豪華客船の旅で惹かれ合い、愛を誓ったのに、
消息が知れなくなった大富豪の御曹司。成就しなかった恋。
弄ばれたという現実を受けいれるのにどれほど時間がかかったか。
つきまとう過去の痛みは、いまなお胸の奥でくすぶっている……。
だがトリスは、レイチェルを捨てたくて捨てたわけではなかった。
あのあと事故で彼女の記憶のすべてを失っていたのだ。
内容説明
受話器の向こうから聞こえてきたのは、12年間、レイチェルがかたときも忘れたことのない声だった。「トリスという名前に心あたりがありますか?」トリス―豪華客船の旅で惹かれ合い、愛を誓ったのに、消息が知れなくなった大富豪の御曹司。成就しなかった恋。弄ばれたという現実を受けいれるのにどれほど時間がかかったか。つきまとう過去の痛みは、いまなお胸の奥でくすぶっている…。だがトリスは、レイチェルを捨てたくて捨てたわけではなかった。あのあと事故で彼女の記憶のすべてを失っていたのだ。
著者等紹介
ウインターズ,レベッカ[ウインターズ,レベッカ] [Winters,Rebecca]
アメリカの作家。17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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