出版社内容情報
ジェフリー・アーチャー[ジェフリーアーチャー]
著・文・その他
戸田裕之[トダヒロユキ]
翻訳
内容説明
ロンドン警視庁の警部補に昇進したウィリアム・ウォーウィックの次なる任務は、新設の内務監察特捜班を指揮し、マフィアとの関わりが囁かれる所轄の花形刑事サマーズを追うこと。若手女性巡査に白羽の矢を立てた囮捜査が始動するが、百戦錬磨のサマーズは容易に尻尾を出さない。ウィリアムは起死回生のため第二の作戦を極秘に走らせるが、予想外の事態が起き―人気警察小説シリーズ最新刊!
著者等紹介
アーチャー,ジェフリー[アーチャー,ジェフリー] [Archer,Jeffrey]
オックスフォード大学卒。1969年より庶民院議員を5年間務め、76年に『百万ドルをとり返せ!』で作家デビューを果たし、92年に一代貴族に叙され貴族議員に。代表作『ケインとアベル』や“クリフトン年代記”シリーズなどの著作はすべてベストセラーになり、世界100カ国で刊行され、総発行部数は2億7500万部を超える。本書は『レンブラントをとり返せ―ロンドン警視庁美術骨董捜査班―』(以上、新潮社)、『まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班』(ハーパーBOOKS)の続編にあたる
戸田裕之[トダヒロユキ]
1954年島根県生まれ。早稲田大学卒業後、編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
196
ジェフリー・アーチャーは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。シリーズ第三弾、このシリーズは、あまりテンションが上がりません。とりあえず第四弾までは続きそうです。 https://www.harpercollins.co.jp/hc/books/detail/146812022/11/28
のぶ
94
前作の積み残しから物語が始まるので、シリーズを読んでいないと状況を掴めず混乱するかもしれない。自分も前作は読んでいるが、失念していて最初戸惑った。舞台は1987年のロンドン。主人公のウィリアムは捜査警部補へと昇進し、内部監察特別捜査班の班長として、警察の内部捜査に着手する。ウィリアムは、チームの優秀な仲間たち共に腐敗警察官を追い詰め、勅撰法廷弁護士の父と姉の力を借りて、辣腕の弁護士、ブース・ワトソンとの法廷闘争を繰り広げる。作中の恐らく半分以上は裁判の場面。面白いのだがあまりに長くてやや退屈した。2022/10/22
ナミのママ
73
ウィリアム・ウォーウィックシリーズ3作目。1作目の美術骨董品詐欺、2作目では麻薬取締捜査、そして今回は内部監察特別捜査班指揮官として悪徳刑事を追う。1987年、防犯カメラもコンピュータもない時代、のんびりしていると感じてしまう。囮捜査で証拠を追う場面と、裁判の場面が交互に書かれているのだが、法廷場面の方が面白かった。猟奇殺人も血生臭い場面もない作家さんだが4作目は殺人捜査班を率いるそうなのでどうなるんだろう?このシリーズは前作から繋がっているので1作目から読むのをおすすめ。2022/11/02
くたくた
71
今作も隅から隅まで、エピソードがまるで英国菓子のクリスマスプディングのように混ぜ込まれてぎっしり詰め込まれている。色々と不満が無いわけじゃない。ある意味大味な作品でもあって、例えば脱獄した重犯罪人が海外逃亡して外国で死体になったら、死体の返還を求めないのだろうかとか、顔の現認ぐらいできるだろーが、とか。ヤードは退職した汚職警官から制服や通行証や身分証を返還させないのか?とか、囮捜査と隠密捜査がごっちゃになっていないかなど。そうは言っても面白いことは間違いない。2023/05/12
たま
60
去年正月の新幹線で2作目の『まだ見ぬ敵はそこにいる』を読み、今年23年正月の新幹線で3作目を読んだ。2作目で逮捕した麻薬王の裁判とウォーウィックらの新しい任務である腐敗警官の捜査と裁判が並行する。苦労して捕まえた麻薬王なのに、裁判で敵方弁護士ブース・ワトソンにかかると濡れ衣を着せられた潔白なビジネスマンに見えてしまう。【悪】をつかまえて終わりではなく、裁判で【悪】を証明しなければならない、その駆け引きがこの小説の面白さ。法廷での一問一答に一喜一憂しつつ、あっと言う間の500頁だった。2023/01/04