出版社内容情報
フェリクス・J・パルマ[フェリクスジェーパルマ]
著・文・その他
宮?真紀[ミヤザキマキ]
翻訳
内容説明
“怪物”を名乗る何者かに娘を誘拐されたディエゴ。犯人は小説と同じように、娘の命を助ける条件として3つの課題をディエゴに突きつける。小説の中でその残酷な課題をやり遂げられた父親はおらず、少女たちは拷問のすえ無残に殺されていった―いったい誰が、なぜ今ごろになって“怪物”を模倣するのか?ただの愉快犯か、それとも…。謎が謎を呼ぶなか、ディエゴは戦慄のゲームに立ち向かう。
著者等紹介
パルマ,フェリクス・J.[パルマ,フェリクスJ.] [Palma,F´elix J.]
1968年スペイン南部アンダルシア地方の生まれ。2008年に新人作家の登竜門であるセビリア学芸協会文学賞を受賞した『時の地図』(早川書房)が、30カ国以上で刊行されベストセラーに。小説を執筆するかたわらコラムニスト、文芸評論家、アンソロジーの編者としても活躍している
宮〓真紀[ミヤザキマキ]
英米文学・スペイン文学翻訳家。東京外国語大学スペイン語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キナコ
16
一気に上下巻読了。誘拐犯からの要求でメディアのもとでの拷問もあるが、皆誘拐された娘を心配しつつも心のどこかで楽しんでいるかのような様が人の悪意をより表現していると感じた。 犯人側の心理描写もあるが、底無し沼に嵌まるかのように抜け出したくても抜け出せないのが伝わってくる。 久しぶりに読んだ海外作品の中でも印象に残った作品かな。2023/02/01
井戸端アンジェリか
11
タイトルに「ゲーム」が付いているとついつい衝動買いをしてしまう、デスゲーム大好物なワタクシです。〇〇を頬張る父にオェップ…。久しぶりにキター!ブラボー‼ でも、時々例えで挿入される父の小説の方がよりエゲツなくて、そちらをガッツリ500ページ程読みたいのよね。とっても気になった拷問具を途中で画像検索して楽しみました。2023/07/02
じーつー
7
上下巻共にめちゃくちゃ面白かった。 けどスリリングすぎて読むための消費カロリーがハンパない。 捉えられた娘を助けるために試される3つの非人道的なゲーム。 できなければ娘が同じ目に遭わされた上で殺される。 恐ろしくてしょうがない。 ディエゴ自身が課された現実のゲームも、ディエゴが書いた作品で行われるゲームも、本当に考えただけでゾッとする。 怪物の正体が判明したときはそのサイコ具合がおぞましかった。 ただ1点気になることは、アリが異常なほどに強すぎる。 7歳やろ? これは7歳の精神と知能じゃないって。2024/05/02
ヒサヒサ
3
時間があれば読んでみてください。2023/04/01
watcho
2
83点2022/12/11