ハーレクイン・クラシックス 偽りの訪問者

モーティマー，キャロル【作】〈Ｍｏｒｔｉｍｅｒ，Ｃａｒｏｌｅ〉/糸永 光子【訳】

ハーパーコリンズ・ジャパン（2006/12発売）

• サイズ 新書判／ページ数 156p／高さ 17cm
• 商品コード 9784596736833
• NDC分類 933
• Cコード C0297

内容説明

ジョーダンは古い宿屋チャールトン・ハウスを買い取るため、冬のレークディストリクトにやってきた。女主人グレース・ブラウンは宿の売却を拒否している。頭の古いオールドミスだと勝手に決め込んできたジョーダンは、まだ若く美しいグレースに驚き、一目で惹かれてしまった。それに、チャールトン・ハウスは温かい雰囲気に満ちている。予約のあった客ミスター・グレゴリーと間違えられて歓迎され、ジョーダンは仕事のことも忘れてグレースのそばにいたいと願う。だが、宿泊者の一人ニックという男は敵意もあらわだ。彼はグレースの恋人だろうか？ジョーダンの心は激しく揺れた。

著者等紹介

モーティマー，キャロル［モーティマー，キャロル］［Ｍｏｒｔｉｍｅｒ，Ｃａｒｏｌｅ］
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の一人。１９７８年にイギリスでデビューして以来、これまでに刊行された作品は実に百冊を超える。現在は“イギリスで最も美しい場所”マン島に、夫と子供たちと住む（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[糸車]

冷徹なビジネスマンも心が弱ってしまうと迷子みたい。古ぼけた下宿屋に居心地の良さを感じ、売却話を進めるべき相手に惚れ込んでしまうヒーロー。彼の苗字に覚えがあってしばしもやもや。妹の夫（義弟）が異母兄というややこしい設定に、以前読んだ「赤い髪の秘密」の関連作だと分かってすっきり。下宿人ニックとヒロインの関係を誰も教えてくれず懊悩するヒーローが可愛く思えてしまう。自分が誰なのか悩み続けた彼が求めていた家族と愛に満ちた家庭を手にする結末にじわっとくる。大事なのは血のつながりじゃない。一緒にいることって結構大事。

2014/06/03