内容説明
高校三年生の悠里はある日の放課後、見知らぬ男子高校生に呼び止められる。悠里のことを好きだったという友人、天也の葬式に来てほしいというのだ。会ったこともない、話したこともない男子の一方的な想いを告げられ、気味悪さを感じた悠里だったが、その日から不思議なことが起こりはじめて…。孤独を抱える悠里が出会った、ひと夏の奇跡―。感涙必至のラブストーリーが大幅改稿で登場。
著者等紹介
飯田雪子[イイダユキコ]
静岡県出身。1994年『忘れないで:FORGET ME NOT』で第1回ティーンズハート大賞を受賞し作家デビュー。恋愛小説の名手として人気を博し、2006年に上梓した本作『夏空に、きみと見た夢』は「号泣必至のラブストーリー」としてシリーズ累計10万部を超えるベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほんのむしちゃん
3
孤独を抱える高校生の悠里は自分を好きだったという知らない男子校生・天也の葬式に来て欲しい、と天也の友人に頼み込まれる。話したことのない知らない男の子から好かれていた嫌悪感を抱えながら天也の葬式に参列。その後不思議なことが起こり始める。最初はホラー要素のある小説なのかと思って読むスピードが落ちたが 後半は読む手が止まらなかった。「泣きたいときに泣けないのは、かえって不幸だと思う。化粧を気にしてたら、泣けなくなるよ」2025/05/26
五眼レフ
0
同じ死別を経験したのに、一方は自分より思い悩んでいるように思えない。なぜ平気でいられるのか、悲しくないのか、もう忘れてしまったというのか。悠里がパパに抱いていたそんな感情はよくわかる。そして後々になって自分が未熟なだけだった事に気づく経験もよくわかる。悠里の心の成長にほっこりする作品だった。2025/06/21