内容説明
子爵の非嫡出子として生まれたローラ。18歳で売られるように老貴族に嫁いだが、短い結婚生活は夫の病死で終わりを告げた。そんなある日、腹違いの妹の存在を知ったローラは、妹がいる港町を訪ねた。そこで出会ったのは妹の隣人、軍医フィレモン。彼の逞しさと穏やかな眼差しに、ローラは生まれて初めて胸の高鳴りを覚える。しかも彼は会ったばかりのローラに思いがけない提案を持ちかけ…。
著者等紹介
ケリー,カーラ[ケリー,カーラ] [Kelly,Carla]
大学でラテン・アメリカの歴史を学ぶ。歴史的な興味から、西部開拓時代を舞台にした短編を執筆したのち、英国摂政期のロマンスを手がける。執筆活動の傍ら、今も歴史の研究を続けている。RITA賞を2回受賞するなど、権威ある賞の受賞歴も多数。さまざまな階級の人々の暮らしを温かな目線で描き、圧倒的な支持を得ている。大学教授を引退した夫とともにアメリカのユタ州に暮らす
佐野晶[サノアキラ]
東京都生まれ。獨協大学英語学科卒業。友人の紹介で翻訳の世界に入る。富永和子名義でも小説、ノベライズ等の翻訳を幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Michelle
17
カーラ・ケリーが得意なヒストリカルの医療モノ。「クリスマスの幸せ星」に似ている雰囲気。面白かった。戦時中軍医のヒーローにもっと休みを取らせてあげて。身体壊さないか心配。2022/08/04
harutamano
11
ぶわー!クソ親父!!ナナが逃れた売られた花嫁ルートを辿った姉のローラ。後継作るために毎晩攻め立てられるとかフラッシュバックで吐きますわ!!そして海軍の船が戻ってくるたび運び込まれる傷づいた人たち…くそおナポレオン早く討たれればいいのに!そんな中でも愛を育むフィレモン体力オバケか!ローラが許してもあたしゃ親父を許さないよ!いや〜ゴンゴン読んだけどきつかったわ…でもまだまだ読みたいカーラ・ケリー!シリーズ3作目も翻訳期待!!2022/06/26
さとちゃん
7
この時代のロマンスものといえばロンドン社交界を舞台にしたものが多い印象なのだけど、本シリーズは海軍に関連するお話。虐げられて、自己肯定感なんかどこかに捨て去らざるをなかったヒロインがヒーローのもとで自信を取り戻していく様が素敵でした。2022/12/06
ユキタ
2
戦争の影響が生々しい「下々」のヒストリカルロマンス、海峡の英国紳士2作目。軍病院が舞台なので命の描写に容赦がなく、医者の高潔な魂を持つヒーローが自尊心をずたずたにされたヒロインの心すら癒してくれる展開に胸が熱くなった。濃厚な内容なのに1日で読み切ってしまった。2022/12/25
みるて
1
図書館の本 読了 初カーラ・ケリー2023/10/16