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内容説明
冷静沈着でタフ。鉄の心を持ったレディ。そう形容されるエレンにも、唯一忘れられない男性がいる。かつて地中海沖の島ゴルナーを旅した際、出会ったニコスだ。エキゾチックな風貌、漆黒の髪と情熱を秘めた瞳。砂漠に吹く熱い風のような彼は、うぶなエレンをたちまち魅了した。だが、ベッド脇の置き手紙という唐突な別れに打ちのめされ、エレンは誰にも心を開かない生活を送りつづけている。ある日、富豪令嬢誘拐事件の捜査でゴルナーを訪れた彼女は、依頼主の友人として現れたニコスに驚愕した。これは夢?積年の思いが込み上げ、エレンは必死で涙をこらえた。
著者等紹介
バートン,ビバリー[バートン,ビバリー][Barton,Beverly]
アメリカロマンス作家協会会員。1990年のデビュー以来、マギー賞や全米読者選賞を受賞。ロマンス小説界の最高峰RITA賞の最終選考にも残ったことがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
17
警備会社ダンディー・エージェンシーCEO、エレンの痛ましい過去が明らかになる本作。あまりにも過酷な運命に絶句。鉄の心のレディと言われるまでにどれだけ涙を流したか、想像することも出来ない。これはシリーズものだけど単体で読んでも順番が違ってもそう気にならない。が。誘拐事件に巻き込まれたナニーと彼女を救出に行ったエレンの部下の名前に覚えがあってもやもや。自分が書いた感想を調べて納得、クリスマスツリーの前で待ちぼうけのお話の主人公たち!これのスピンオフだったのねー!細かい説明はここでされていた訳だ。2021/06/15
akiyuki_1717
2
途中まで読んで再読と気付いた。ビバリーさんはこの頃から残忍性が強くなってきた気がします。撃たれて倒れた、喉を切られた…では終わらず、細部まで描写されるとその時点で戦闘部分は斜め読みしてしまいます。ミステリーや、戦闘シーンが苦手な人にはシルエット・ラブストリームは合わないとは理解の上ですが、やはりハーレクインというロマンスの枠からはみ出る残酷シーンはご遠慮願いたいと思う次第です。事故ならいいけど、生後三週間の赤ん坊を窒息死させるのはブーブーブーです。2017/02/24
akiyuki_1717
1
シリーズ中いつも沈着冷静なエレンのお話。ロマンスというより、ハードボイルドって感じです。基本あんまり残酷物語が得意ではないのと、次のスピンオフ用の要素を思い切りぶち込まれてるところで、サラサラッと読んでしまいました。ヒロインがヒーローをあっさり許したところが、ちょっとつまんなかった。彼女のことを思って去ったとはいえ、もっと悩んで苦悶する部分があっても良かったなぁ。2014/02/17
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- 赤い部屋異聞 角川文庫