出版社内容情報
「何が必要か、決めるのはぼくだ」
サリーは冷酷な父のもとを離れ、大英博物館で働いている。
施設にいる病床の母を見舞いながらの生活は楽ではないが、
無関心な父の代わりは、サリーしかいなかった。
ある日、彼女は父のオフィスで、“買収王”の異名をとる
豪腕なイタリア人実業家ザック・デルッカと出会った。
彼はまるで獲物を狙うようなまなざしをこちらに向けてくる。
いったい、私をなんだと思っているの?
その答えは数日後、彼女の最も望まぬ形で明らかになった――
買収王が父に要求したのは、そう、娘のサリーだったのだ!