出版社内容情報
ロマンスの巨匠たち~ダイアナ・パーマー傑作選12 ~
傷だらけにされても、
愛さずにいられない
初恋の男性(ルビ:ひと)――。
暴力的な夫との離婚、娘の財産狙いで起こされた親権訴訟――
最愛の娘を奪われるかもしれないという不安に追いつめられ、
マギーは誰も信じられなくなっていた。疲弊しきった彼女は
心の傷を癒やすため、少女時代を過ごした牧場へとむかうが、
そこには、さらに心をかき乱す存在が待ち受けていた。
かつて想いを寄せた、兄のように優しかったゲイブ……。
しかし、ゲイブへの淡い初恋の思い出は無残にも打ち砕かれる。
「休暇をお望みなのか、それとも養ってくれる男か」
再会した彼はそう言って、なぜかマギーに軽蔑の眼をむけた。