出版社内容情報
キャスリーン・テッサロ[キャスリーンテッサロ]
新井ひろみ[アライヒロミ]
内容説明
孤独な若妻グレイスのもとに、パリから遺言状が届く。彼女はエヴァ・ドルセーという心当たりのないフランス人女性から、莫大な遺産の相続人に指名されていた。弁護士ティソと共に故人の意図を探るグレイスは、パリ左岸に立つ、廃屋のような香水店に辿り着く。エヴァはある天才調香師のミューズだった。奔放な生き様、痛すぎる愛、そして生まれた幻の香り…それは鼻腔を経てグレイスの記憶をたぐり寄せ、悲愴な過去の秘密を呼び覚ましてしまう。1920~50年代ニューヨーク、パリ、モンテカルロ―狂騒の時代と史実を基にテッサロが描く、デカダンな愛。
著者等紹介
テッサロ,キャスリーン[テッサロ,キャスリーン] [Tessaro,Kathleen]
アメリカ、ピッツバーグ生まれ。演劇を学び、ロンドンへ移住。10年間女優として映画、TV、舞台で活躍した後、イングリッシュ・ナショナル・オペラに勤務しながら演劇の指導やボイス・トレーニングにあたる。この頃からランチタイムを利用して短編を書きはじめ、やがてライターズ・ワークショップの常連メンバーとして執筆するようになった
新井ひろみ[アライヒロミ]
1959年生まれ。徳島県出身。ミステリー、ロマンスを中心に数多くの作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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