出版社内容情報
カリン・スローター[カリンスローター]
著・文・その他
鈴木美朋[スズキミホウ]
翻訳
内容説明
ショッピングモールで少年による銃乱射事件が発生。偶然居合わせた警察署通信係のアンディは、警官だと勘違いされ、銃口を突きつけられる。震える彼女の前に立ちはだかったのは母のローラ。ごく平凡に生きてきたはずの母親は、犯人のナイフを素手で受け止め、喉を掻き切った―顔色ひとつ変えずに。呆然とするアンディをよそに、事件の動画は全米に拡散。母は瞬く間に時の人となるが…。
著者等紹介
スローター,カリン[スローター,カリン] [Slaughter,Karin]
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』をはじめ、“ウィル・トレント”シリーズや“グラント郡”シリーズで知られるベストセラー作家。これまで18作以上の作品を発表し、120カ国以上で刊行され、累計発行部数は全世界3500万部を超える
鈴木美朋[スズキミホウ]
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
152
週刊文春のミステリ・レビューで評価が高かったので読みました。カリン・スローター、初読です。上巻380Pは、一気読みしましたが、まだ物語の全貌は見えていません。続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。2019/04/03
のぶ
77
まだ上巻を読む限りだが、多くの謎を残したところで終わっている。主人公は警察署通信係のアンディ。ショッピングモールで少年による銃乱射事件が発生した。偶然居合わせたのがアンディと母親のローラ。警官だと勘違いされたアンディは、銃口を突きつけられる。そんな状況の中、ローラは犯人のナイフを素手で受け止め、喉を掻き切った。ここからローラの謎をめぐる物語が始まる。この先の作中にも多くの謎が潜んでいる。この後のアンディの行動や随時挿入される1986年の物語。下巻でどんな真相が明らかになるのか気になる。感想は下巻で。2019/02/11
future4227
53
ごく普通の55歳のオバさんだと思っていた自分の母親が、銃乱射の殺人犯を前にして、突如CIA工作員ばりの戦闘能力を発揮して犯人を返り討ちにしてしまったら、それを目の当たりにした娘はそりゃあパニックになるわな。それだけでなく、次から次へと襲いかかる不測の事態。やけに冷静な母親。今まで見たこともない母親の別の顔。謎ばかりがどんどん増えて俄然面白くなりそうな気配。それと同時に進む過去のアナザーストーリーとの関連も見えないまま上巻終了。2019/03/23
ほちょこ
40
フツーの主婦であるはずの母親が突然、殺人犯青年をスッパリナイフでさばく!なぜだかスケバン刑事のサキちゃんを思い出した。母の正体、気になる!そしてムスメのダメダメさがさらに気になる!下巻へ。2019/01/25
たまきら
39
人間の複雑さ。いやらしさ、心の狭さ。美しく、多くの人々の愛されている「母」の違った一面に気づく娘。そして、そこから奇妙な旅が始まる…。過去の事件と現在が巧妙に錯綜し、徐々に見知らぬ女性のかたちがみえてくる…。息もつかせぬリズム、相変わらず巧みな描写。人間の醜さ、そして純粋さ。どこに話が落ち着くのか、この時点では想像もつかない。大慌てで下巻へ。2019/05/15