出版社内容情報
マリア・V・スナイダー[マリアブイスナイダー]
著・文・その他
宮崎真紀[ミヤザキマキ]
翻訳
内容説明
何者かに毒矢で射られたあと魔力を失ったイレーナ。いまだ力は戻らず、その原因も解明できないまま試練の時が続いていた。そんななか、長年苦楽をともにしてきたヴァレクと最高司令官の間の溝はいよいよ決定的に。ヴァレクは苦悩の末、ついにある大きな決断を下す―。交錯する思惑と、その裏で蠢く陰謀…怒濤の展開でクライマックスに向け加速する、“霊魂の探しびと篇”第2幕!
著者等紹介
スナイダー,マリア・V.[スナイダー,マリアV.] [Snyder,Maria V.]
ペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれ育つ。気象学に興味を持ち、大学に進んで学士を取得。その後、気象学者となったのち小説家に転身した。処女長編『毒見師イレーナ』はNYタイムズベストセラーリスト入りを果たし、一躍人気作家の地位へと彼女を押し上げた
宮崎真紀[ミヤザキマキ]
英米文学・スペイン文学翻訳家。東京外国語大学スペイン語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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future4227
59
前作の衝撃のラストに続き、イレーナに降りかかる受難が描かれるシリーズ5作目。とにかく、やることなすことがすべて裏目に出て、敵の罠にかかり続けるイレーナとヴァレク。読んでいてかなりフラストレーションが溜まる一冊だった。スカッとできるのは次作までお預けかな。それにしても、イクシア領最高司令官の右腕にして冷徹な暗殺者として恐れられたヴァレクが、ただの優しいオッサンになっていく…。2018/08/26
鱒子
54
ヴァレクのデレっぷりが更に猛加速!!もはや当初のツンは微塵も感じられない。そして彼の人生の大転換期が訪れます… 本作は敵にやられてばかりでモヤモヤしっぱなし。次作の呼び水なんでしょうけど… というわけで次作を待ちます!2018/08/31
星落秋風五丈原
46
前巻で「私妊娠したみたい」と衝撃の告白をしたヒロイン。同じく特殊能力を持ち、妊娠・出産を経験したヒロインとして『英国パラソル奇譚』シリーズのアレクシアがいる。彼女は妊娠を告げた途端に相手に「誰の子だ!」と言われるという酷い経験をしたが、イレーナは速攻プロポーズ。最高司令官への忠誠とイレーナとの愛で引き裂かれるシリアスな役どころを任されたヴァレクと自分一人の身でないことを徐々に自覚しつつあるイレーナは、まるでダブルヒロイン。2019/10/22
たまきら
31
あまりにもPOVが目まぐるしく変化するので、ソープオペラでも見ているような気分です。ただ、ヴァレクPOVに前回慣れていたので、彼のことがだいぶわかるようになってきたのは面白いところです。…しかし、この地図だとこの大陸には二国以外にもほかに領地がありそうなんですが、そことはトラブルはないのだろうか…?2022/03/29
モルテン
27
そうこなくちゃ!実は私、イレーナの前シリーズは巻を重ねるごとに面白さが減ってきたと思ってた。だってイレーナの能力はどんどん増して、後になって「実はこんなこともできます」と明かされるのは少し興醒め。それにヴァレクが最強すぎてイレーナがピンチでもヴァレクがいるなら大丈夫と思ってしまう。ところが!ところがこの新章、イレーナは無力になるし頼みのヴァレクもたいへんなことに。そうこなくちゃ!イレーナたちの敵役は先手を打ってくる。さあどうなる?加えて弱気で人間らしいヴァレクの魅力的なことといったら。早く続きが読みたい。2018/06/25