出版社内容情報
H
内容説明
連続爆弾テロ事件の首謀者、ISISのサラディンに迫るため、ガブリエルは大胆不敵な策に打って出た。若きフランス系ユダヤ人の女医を“黒衣の未亡人”に仕立てラッカに潜入させたのだ。それまでの人生を消し去り、復讐に燃えるパレスチナ人となった女は、暗黒の地で斬首より恐ろしい選択を迫られる…。世界の諜報機関をも巻きこむ危険なミッションの先には、未曾有の惨劇が待ち受けていた―!
著者等紹介
シルヴァ,ダニエル[シルヴァ,ダニエル] [Silva,Daniel]
デビュー作『マルベリー作戦』(早川書房)で一躍注目を集めて以来、刊行した20作品すべてをNYタイムズ・ベストセラーリストに送り込んでいる人気作家。現在はCNN特派員の妻と、二人の子供とともにフロリダ州在住
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
50
《海外作品読書会》 下巻に入って突如動き出す作戦。工作員をISISに潜入させたことを米国側にも通告し協力を要請する。フランス、ヨルダン、イギリス、米国との協力のもと、サラディンのテロ計画のあぶり出しにかかるガブリエル。しかし敵が上手だった。ガブリエル達が作戦本部とした「国家テロ対策センタ−」が、まさに最初の爆弾テロの標的になる。大混乱に陥る対策チーム。テロの波状攻撃で組織と命令系統は錯綜し、米国側はナタリーの救出もままならず、ついにはガブリエルが腹心の部下を連れて路上に立つことに。2021/01/24
うたかたの日々
31
後半は、いつもながらのの怒濤の展開で、あっという間に、日本ではあまりなじみないが、現代のテロの恐怖を少し身近に感じた。ガブリエルも活躍。とうとう長官になって落ち着くのか、次回の展開が楽しみです。2019/02/10
スー
23
139サラディンの次なるテロを防ぐ為に一般人の女医をスパイ・ライラにする為に訓練を行い黒衣の未亡人になる。シリアでの訓練を終えたライラはサラディンからの連絡を待つがなかなか来ずにガブリエルをはじめフランス諜報部は半ば諦めムードに、用心深いサラディンは慎重に計画を練りアメリカをターゲットにする。アメリカにはフランス大統領が訪問する予定で計画を知ったガブリエル達はアメリカに集まりイスラエル・フランス・ヨルダンの諜報部とCIA・FBIが集結しサラディンとの知恵比べが始まる。2020/10/10
stobe1904
13
【美術修復師ガブリエル・アロンシリーズ】ISISに潜入したナタリーからもたらされたワシントンDCでのテロを阻止すべくガブリエルたちとISISリーダーのサラディンとの死闘が繰り広げられる。ISISが弱体化しているとはいえ、テーマが時代に追いついたせいか緊迫感のある展開にすっかり取り込まれ、一気読みとなった。絵画修復に関するパートが少なくなってきているのは残念だが、シリーズ最高の出来だと思う。サラディンとの対決がありそうな次作に期待が高まる。★★★★☆2018/08/26
Masa
10
読了。面白かった! 黒幕の扱いについては、「ええい、はっきりさせろ!」と思ったものの、エンディングは思いの外爽やか(人たくさん死んだけど)。美術修復士ガブリエル・アロンシリーズ、これ、もっと注目されてもいいんじゃなかろうか。正当なスパイ小説が静だとしたら、この手のものは動になるのだろうけれど、どっちもいい。血みどろだけど、やっぱりスパイってカッコいい。そう思える作品です。うん、面白い、おもしろいよこれ。過去作、どの程度簡単に手に入るかチェックです。2017/08/01