出版社内容情報
アメリカの静かな田舎町。50年前に8歳の息子を亡くし、悲しみに寄り添いながら暮らすハロルドとルシールの前に、ある日突然、亡くなった息子ジェイコブが当時の姿のまま現れる。そばかすの散る頬、癖のついた髪、そして忘れる日のなかった茶色の瞳を涙で潤ませたこの子は――本当に息子なのか? 戸惑いを隠せないなか、世界では次々に“死者が生き返る”という謎の事件が起き始め……。
内容説明
アメリカの静かな田舎町。50年前に8歳の息子を亡くし、悲しみに寄り添いながら暮らすハロルドとルシールの前に、ある日突然、亡くなった息子ジェイコブが当時の姿のまま現れる。そばかすの散る頬、癖のついた髪、そして忘れる日のなかった茶色の瞳を涙で潤ませたこの子は―本当に息子なのか?戸惑いを隠せないなか、世界では次々に“死者が生き返る”という謎の事件が起き始め…。
著者等紹介
モット,ジェイソン[モット,ジェイソン] [Mott,Jason]
詩人、小説家。ノースカロライナ大学で創作を学び、詩で修士号を取得。ノースカロライナ州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まるる
46
何年も前に死んだ息子が亡くなった当時の姿のまま蘇り現れる。蘇った死者は増え続け、人々は彼らを帰還者と呼び、次第に恐れ始める。家族にとっては大切な人。縁のない人から見れば不気味な存在。アメリカではドラマ化されたくらい人気があるようですが、家族愛とか贖罪とかのテーマがピンと来なかったって感じです。2016/01/28
あっちゃん
25
海外ドラマの原作、ドラマは未見だけど、タイトルとあらすじから予測していた内容とは微妙に違うような(笑)老夫婦の元に50年前亡くした息子が当時のまま生き返って来た!各地でも同様の事がおこり死者のよみがえりが増え続ける!思ったより、心は動かされなかったし、ストーリー的にも狭い範囲内に視点が当たっているせいか地味な印象!私の心が枯れているせい?(  ̄▽ ̄)2017/08/04
ち~
20
死んだ人が次々とよみがえる現象が世界各地で起こり、日に日にその人数が増えていく。50年前に8歳息子、ジェイコブをなくしたハロルドとルシールの元にも…息子が現れる前は否定的だったルシールは息子を溺愛し、ハロルドは終始、否定的。この夫婦を軸に、混乱していく人々の様が書かれている。もし、大事な人が蘇ったら…もし、自分の大事な人だけ蘇らなかったら…増え続ける「帰還者」に自分の生活が脅かされたら…なにより、「帰還者」は「人」であるのか?この小説が投げかけてくるテーマは重く、難問です。2015/08/03
もだんたいむす
7
面白かった。ウルっとくる場面が多々あり、感動的な話だった。難点は、彼らがなぜ蘇ったのか理由が分からなかった所ですかね?★★★★★2015/10/29
ニノミン
3
あまりよく分かりませんでした。あとがきに書かれていたことは分かりました。アメリカではドラマ化もされ、日本でもBSで放映されていました。そういう状況を見るとよい作品なのだと思うのですが、自分とは合わなかったのかなと思います。2015/12/07