内容説明
ノルウェーの教会で女性の惨殺体が見つかった。遺体にはオスロ警察の女性刑事シュステンの名を記したメモが残され、被害者が勤めていた北海の石油プラットフォームから悪名高き連続殺人鬼ジュリアン・ハルトマンのDNAが検出される。彼の部屋にあった大量の隠し撮り写真の被写体が警部セルヴァズだと知ったシュステンはフランスに合同捜査を申し入れるが、それこそは底深き罠の入り口で―。
著者等紹介
ミニエ,ベルナール[ミニエ,ベルナール] [Minier,Bernard]
ピレネー山麓の町で育ち、税務官となる。2011年『氷結』(ハーパーBOOKS)でデビュー。才能豊かな新人作家に贈られるコニャック・ミステリ大賞を受賞した。現在はフランス、エソンヌ県在住
伊藤直子[イトウナオコ]
東洋大学文学部卒業。フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のぶ
85
ミニエの訳出された本はすべて読んでいるが、本作も安定の面白さだった。舞台はノルウェーから幕を開けるが、教会で女性の惨殺死体が発見され、オスロ警察の女性刑事、シュステンが捜査に乗り出し、シリアル・キラー、ジュリアン・ハルトマンの痕跡を発見する。その後舞台をフランスに移し、セルヴァズ警部と共にその捜査を開始することになる。他のシリーズ同様、セルヴァズの独壇場ですね。シュステンとのロマンスも描かれ、肝臓移植をめぐる家族小説にもなっている。ハルトマンとの対決も読みどころだし、いろいろ楽しませてもらいました。2021/06/11
巨峰
40
長かった。今回は犯罪らしい犯罪が起こっていない。まあ、殺人は起こっているけど、犯人ははじめから明らかなので、誰が?という楽しみはなかったように思う。また、ノルウェーの刑事のキャラもいまいちで魅力に欠けた。2024/04/23
星落秋風五丈原
25
セルヴァズがハルトマンをはじめモテすぎである。もうストーカーの域。2021/06/15
stobe1904
24
【マルタン・セルヴァス警部シリーズ第4弾】ノルウェイの教会で起きた殺人事件をオスロ警察の女性刑事シュステンは手掛かりとなるシリアルキラーのハルトマンの行方を追ってフランスに乗り込み、セルヴァズと共にハルトマンの捜査を行うことになったが…。意外性はそれほどないが、色々なサブストーリーがうまく構成されているため読者を掴んで離さない、よくできた作品だと思う。次作が待ち遠しい作家が増えた。★★★★☆2021/07/16
しましまこ
24
ノルウェーの女性刑事登場、何故かと思えば彼!待ってましたの彼!!と少年。初っ端からあり得ん行動で死にかけのセルヴァズ、三途の川渡りかけちゃったじやないか。もっとちゃんと見守っとかんとダメじゃん、うっかり死んじゃうよ~。とニマニマしながら一気読み。続きは来春、まだまだ先だよ。2021/05/23