内容説明
死亡率80%の新型ウイルスが猛威をふるうロンドン。数か月で死者50万人を超え、ロックダウンで街が恐怖に包囲されるなか、仮設病院の建設現場で肉を削ぎ落とされた子供の骨が発見された。人手不足で辞職前日に駆り出された刑事マクニールは身元の割り出しを急ぐが、直後に愛する者の感染を知る。事件に没頭する彼を嘲笑うように次々と起こる殺人―絡み合う謎の先にある驚愕の真実とは!?
著者等紹介
メイ,ピーター[メイ,ピーター] [May,Peter]
グラスゴー出身。21歳で受賞歴のあるジャーナリストとなり、26歳で作家デビュー。初の長編小説がBBCでドラマ化されたのちテレビドラマの制作・脚本に長年携わり、スコットランドで最も成功したテレビ作家の一人となる。バリー賞受賞の『さよなら、ブラックハウス』をはじめ、小説家としても数々の賞を受賞。現在は作家で妻のジャニス・ホリーとフランス南西部在住
堀川志野舞[ホリカワシノブ]
横浜市立大学国際文化学部卒
内藤典子[ナイトウノリコ]
同志社女子大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うまる
38
「コロナ禍のような状況を15年も前に書いたのに、非現実的過ぎるとお蔵入りになった」というのがウリ文句の作品ですが、お蔵入りになったのは都市封鎖以外の部分が面白くなかったからでは。凄くつまらないわけではないけど、普通のエンタメ刑事ものって感じ。コロナ前に出ていれば良かったかもしれませんが、今となってはこのレベルの話では厳しいな。 あと1日で退職なのでタイムリミットがあるみたいな感じにしているけど、定年でもないのに何で退職するのかわからないし、主人公が殺られずに優遇されていた理由もわからず仕舞で消化不良気味。2021/08/12
あっちゃん
25
パンデミックは元々好きなジャンル(笑)しかし想像していたような雰囲気では無く、ナルホドいかにコロナ前に書かれたといえど逆にリアルに近くなるとちょっと冷めるなぁ( ̄ー ̄)2025/03/19
本木英朗
22
英国で生まれ、今はフランスで作家をたしなんでいるピーター・メイの、2005年に出版した作品が、日本でも2020年12月に読めるようになった。死亡率80%の新型ウイルスが猛威をふるうロンドン。数カ月で死者50万人を超え、ロックダウンで街が恐怖に包囲される中、仮設病棟の建設現場で肉を削ぎ落された子供の骨が発見された……という話から始まる。一応最後まで読んだけれど、うーん。マクニール警部補が主人公だと思うのであるが、それも含めてちょっと俺にはつまんなかったかな。別にいいけれどねえ。とりあえず以上です。2021/02/28
星落秋風五丈原
19
未来を予見したかのようなミステリ。2021/05/07
BECHA☆
12
致死率80%の新型ウイルスのパンデミックによりロックダウンされたロンドン。 仕事に没頭しすぎて離婚の危機を迎えたマクニール刑事は、退職し家族との生活をやり直そうと決心していた。 辞職前日に発見された子供の異様な白骨体の捜査に駆り出されたマクニールに一人息子の感染が知らされる。 同僚と家族と猟奇犯と、ブルース・ウィリスばりにタフな主人公。 2005年に書かれた時点では出版社に相手にされなかったという、今となっては予言の書のような本作。 あまり話題になっては、世論が暴走しそうな怖さを感じる面も。2021/05/15
-
- 電子書籍
- ザッソー・ベンチャー 移動スーパーとく…