内容説明
新国王を倒すため、ともに戦ってきた奴隷階級“レッド”の少女メアと支配階級“シルバー”の元王子カル。カルは反国王派のシルバーに迫られ、国のために実弟から玉座を奪い返す道を選ぶ。もはや王など必要ないと訴えるメアの声は届かず、カルは正統な王位継承者として祭り上げられていく。ふたりの間には大きな溝が生まれるが、そこにはシルバーとレッド、双方の陰謀が蠢いていた…。
著者等紹介
エイヴヤード,ヴィクトリア[エイヴヤード,ヴィクトリア] [Aveyard,Victoria]
マサチューセッツ州イースト・ロングメドーで生まれ育つ。南カリフォルニア大学で脚本を学び、学位を取得。卒業後、2015年に『レッド・クイーン』でデビューを飾り、たちまちNYタイムズベストセラー1位を獲得
田内志文[タウチシモン]
1974年生まれ。翻訳家、文筆家、スヌーカー選手。シーランド公国男爵(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らび
22
長く積み過ぎた。一気に通して読まないと置いていかれる。メア、エバンジェリン、アイリスの3視点から(3方向か)展開する玉座とシルバー、レッド、(ニューブラッド)の戦いなのだが壮大かつバラバラな思惑と恋愛が絡んでどこに軸を置いていいか思考が決まらなかった。つまらない男たちより血族が優位になるのは理解できる。当初の頃からは想像できなかったエバンジェリンがもしかしたら一番好ましいキャラかも知れない。2023/01/13
星落秋風五丈原
16
今まで真正面を向いていた“クイーン”メアが、今度は横向きだ。上巻は目を閉じている。第一巻はクイーンズ・トライアルなどという王子様争奪戦、第二巻はX-MENばりのサイキックパワーバトル、第三巻はプリズンブレイク。巻毎にカラーを変えてきたシリーズも今回が最終巻。やはり締めは国家論だ。レッド=被支配者、シルバー=支配者という今までの構図を変えないままにするのか、モンフォートのように民主的に国のトップを選ぶのか(アメリカを模している)。そしてメアを巡る異母兄弟の争いも遂に決着が。2020/07/13
チューリップ
3
最終巻の前半。複数のキャラの視点で進むから読みやすいんだけどちょっと分からなくなってきてしまった。恋に戦いにと忙しい感じ。エヴァンジェリンが初期と比べてこういうキャラになるとは思わなかったのもあって面白い。2020/12/17
Abercrombie
3
弟から玉座を奪い返す助力を得るため、名門貴族の娘との婚約を選んだ恋人の王子。ヒロインと一緒に裏切り者め!と憤るべきなんだろうけど、ぶっちゃけロマンス要素には元々興味なし。レッドとシルバー。憎しみあいながらも、互いの野望のため協力しあう、癖の強すぎる登場人物たちを、どういう運命が待っているのかの方が気になる。@1巻だ。とっとと読み終えてしまいたいが、@490p、長いな。 2020/09/30
名都
3
購入本。 最新刊出てるとは気付かなくて(新刊チェックが働かない)本屋に無くて急いでポチッた! もっと続いて欲しかった〜けど終わりの上巻。本編は辛く険しい内容だから、日常っぽいホワホワした話、外伝が出てもおかしくない。いや出てほしい。 久々に本読む時間を捻り出した。とても楽しかった!!2020/07/27