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天才作家の妻―40年目の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784596541048
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報



メグ・ウォリッツァー[メグウォリッツァー]
著・文・その他

浅倉卓弥[アサクラタクヤ]
翻訳

内容説明

キャッスルマン夫妻は、傍目には皆が羨む理想の夫婦。夫ジョゼフは世界に名を馳せる作家で、妻のジョーンはそんな彼を長年献身的に支えてきた。そしてこのたびジョゼフが念願の文学賞を手にし、二人は栄光の絶頂を迎える―。だが誰も気づいていなかった。二人が人には言えない秘密をひた隠していること。その秘密が夫婦を崩壊へと向かわせていたことに。

著者等紹介

ウォリッツァー,メグ[ウォリッツァー,メグ] [Wolitzer,Meg]
NYタイムズベストセラーリスト常連作家。“The Wife”はグレン・クローズ主演で映画化、ゴールデン・グローブ主演女優賞を受賞し話題に。ニューヨーク在住

浅倉卓弥[アサクラタクヤ]
東京大学文学部卒業。2003年『四日間の奇蹟』(宝島社)で作家デビュー。映画化もされた同作はミリオンセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

121
表紙から内容を推して知るべしだった。最初の数ページの書き方で嫌な予感がしたのだが 一応最後までさっと読む。ハーレクインロマンスの少し年齢が上のバージョンじゃないかしら。例えばセックスのシーンなんか不必要にいやらしかったり、タイトルに合わせるべく?大物作家の名前を挟んでみたり...。とはいえ、内容をある程度把握してから読もうとすると、ネタバレ的になって読書の楽しみを半減するから 確率的に時には仕方ないかな。2019/05/09

ゆきらぱ

24
あらすじに書いてある 「二人が人には言えない秘密」は読んでたちまち予想がつくのだが、最後まで面白かった。妻ジョーンが抱える問題が山積みで悲しい。スラスラ読めるなと思っていたら翻訳は「四日間の奇跡」の浅倉卓弥さん。訳がこのようになめらかだと面白さが増す。2019/04/26

井戸端アンジェリか

16
"もう十分だ。彼とは別れよう。" 最初の一行を読んだ瞬間から挫折しようと思った。でもなぁ、帯にアカデミー賞最有力!って書いてあるし、きっときっとワクワクが待っているはずよ! ...最初から最後まで妻の愚痴グチ愚痴。もう十分だよ、真実は早々にバレてるよ。ああメンドクサー。2020/09/23

ブラックジャケット

9
夫は米文学を代表する小説家。数々のベストセラーと長いキャリアを誇る。その掉尾を飾るようにヘルシンキ文学賞を受賞した。本書は妻ジョーンの視点でこの大作家の妻としての半生を語る。大学の創作コースの講師としての新進作家の姿に惚れ、妻子を追い出す略奪愛。しかし夫の文学的才能は見かけだけ。結婚した50年代は、女性が小説を書くなどとは論外、ジョーンは夫の作品をリライトして大評判となった。夫妻は長らく出版社・読者を騙し続ける。夫は成功の美酒に酔い、漁色家として暮らす能天気。離婚を決意した妻と授賞式へ。ほろ苦い佳作。 2019/10/13

いっこ

5
原題は”THE WIFE"。読み終えると、日本語タイトルが説明過剰で陳腐に思えた。妻の独白というスタイルだから、当然書かれていないこともあるんだろうけれど、「天才作家」の妻でなくても、心の奥底にこんな思いをしまい込んでいる妻は多いんだろうな。2019/04/18

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