内容説明
読書好きの家庭に生まれた吉田松陰は、おおらかな母滝や教育熱心な父百合之助、弟思いの兄梅太郎、個性豊かな妹弟や叔父に囲まれ育った。明治維新の立役者となる多くの若者たちを育てた松陰の生涯は、常に捨て身で革新的な思想を主張し、脱藩や二度の投獄、処刑へと至る壮絶なものであったが、周りにはいつも家族や同志の支えがあったのだ。松陰と彼を愛した人々、彼の「志」を受け継いだ者たちを描く幕末群像。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
15
カミソリのようだが、のちに影響を与えた教育家。2015/07/02
スズツキ
5
「吉田松陰が注目されたり、持て囃されるというのは、日本にとって必ずしも幸福な時代といえない」 またラストにあるように著者は美談のみを取り入れた松陰像というものを危険視している。今後おそらくその松陰賛歌の風潮は高まっていくと思うが、個人的にそれは受け手のリテラシーに左右されると思う。たとえば一般に言われるような攘夷論者ではなく、師である佐久間象山の「東洋の道徳、西洋の芸術」を体現した通り、海外の良き点を取り込もうとしたことは明らかに一線を画している。2014/11/03
Reiko
3
分厚い本ではないですが、内容はかなり充実していました。読みやすくは書かれていますが、手紙等は完全な現代語訳にはされていないため、嚙みくだきながら読み進め時間がかかりました。もう一度読み返すと、また違った発見もありそうな♪ 松陰先生や長州藩を多少なりとも知っている方向けかと思います。2017/07/06
さとうしん
3
大河ドラマの副読本として、特に「その家族」の部分を知りたくて読んでみたのですが、松陰自身の伝記がメインとなっています。松陰死後の家族の話は全9章中の最後の2章で触れるのみとなっています。その中で叔父の玉木文之進のもとに一時期乃木希典が居候しており、その縁で乃木の弟真人が玉木家の養子となる話が紹介されていますが、このあたりは大河でもちゃんと取り上げてくれるのでしょうか。2015/07/06
Kaori
3
松陰を取り巻く人々の人生も資料を引用して丁寧に追っていて、とても興味深い内容でした。松下村塾に長生きした松陰の兄が座っている古い写真なども掲載されています。2015/05/16
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