出版社内容情報
ヴィクトリア・エイヴヤード[ヴィクトリアエイヴヤード]
著・文・その他
田内志文[タウチシモン]
翻訳
内容説明
仲間の命と引き換えに、新国王に身を差し出したメア。囚われた彼女は国民の前に引きずり出され、忠誠を誓わされる。逃げ場のない檻で執拗に拷問されるなか、国王暗殺を目論むクーデターが勃発。支配階級“シルバー”に潜む反国王派は、かつて追放された正統な王位継承者―メアがともに戦ってきた元王子のカルを味方に引き入れようと企んでいた。交錯する疑惑と陰謀、疾風怒涛の第3幕!
著者等紹介
エイヴヤード,ヴィクトリア[エイヴヤード,ヴィクトリア] [Aveyard,Victoria]
マサチューセッツ州イースト・ロングメドーで生まれ育つ。南カリフォルニア大学で脚本を学び、学位を取得。卒業後、2015年に『レッド・クイーン』でデビューを飾り、たちまちNYタイムズベストセラー1位を獲得
田内志文[タウチシモン]
1974年生まれ。翻訳家、文筆家、スヌーカー選手。シーランド公国男爵(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
32
X-MENみたいな特殊能力は一・ニ巻でほぼ出し尽くしてしまったし、後はティーンズへのアピールとして主役三人の恋模様、ファンタジー読者へのアピールとして、国と国の権謀術策で引っ張るしかないので、やや苦しい。その苦しさを埋める策として、語り手を3人に増やした。メア、キャメロン、そしてライヴァルだったエヴァンジェリン視点で物語は進む。キャメロンを語り手にしたのは、囚われの身のメアに代わって、スカーレット・ガード達の動きを描くためとかつてメアが経験した苦悩を別の少女に辿らせることで両者の成長を感じさせるためだ2019/04/05
らび
27
とても興味深かったのはジュリアンの本に綴られた数々のヒント。あ~これは未来の世界の話なのだな。相変わらず沢山の血が流れるし裏切り陰謀が盛りだくさんです。これまで表面しか見られなかったエヴァンジェリン視点で彼女の苦悩が垣間見えまたあの兄弟の間をたらい回しされているようでホントに腹立たしい。さてこの壮大なファンタジーがどんな結末を迎えるのか楽しみですね。タイトルから読み取れるのは2つ。でも出来れば支配のない新しい大地が見たいな・・。2019/02/27
たまきら
20
う~む。囚われの「反逆者の象徴」として、王様のペットとして、力を奪われ萎んでいく主人公を見るのがつらかった…。アメリカでとても人気があるシリーズで映画化もされるらしいですが、う~む、誰もが途方に暮れている感じがしてお話もどこに頼って進んでいっていいのやら。けれども圧倒的に女子がかっこいい。変にロマンスっぽい所を絡めないで、がしがし女子には進んでいってもらいたいものです。強い女の子がたくさん登場するところは好みかな!2020/11/16
彩音
9
シリーズ第3弾。前作まではミアの心の動きが大きく不安定だったのが、自分は特別な存在ではないと知った後は、のびのびしていて芯が出てきたのが良かった。それでもメイヴンにはまだとまどいもあったけれど。今までは国内の話だったのが、最後の方では他国も出てきて、世界の覇権を狙う策略が渦巻く展開に。各国はどう動くのか。そしてレッドとシルバーは対等になる日が訪れるのか。ミアの恋も気になる次巻は最終巻。2019/09/23
Abercrombie
4
本を開くとまず目に入ったのは地図。なるほど舞台は未来の北米なんだなあ(核戦争で吹っ飛んでしまったのか、フロリダ半島はない)。ヒロイン以外にも視点人物が増えて読みやすくはなったけど、囚われの身となったヒロインがひたすら拷問されつづける前半はやはり辛かった。物語が一気に動き出してからはサクサク。自分勝手な思惑を秘めて各勢力が繰り広げる同盟、裏切り、策略、能力者同士の戦いは面白い。でも、ラブロマンス優先。それだけは譲らないようで…。2019/03/07