内容説明
外国で現地のことばを話せるようになる近道は恋人をつくること―。ワーキングホリデーで東京にやってきたヴァネッサは、マッチングアプリで日本男子との出会いを重ねる。刹那の恋、未遂の恋、本気の恋、スワイプするたび見えてきたのは、この街独特のデートのお作法や恋愛のルール、結婚観、女子の楽しさ生きづらさで…。フランスで話題を呼んだエッセイ。
目次
東京デビュー
居酒屋バイト
驚くべきティンダーワールド
デートのテクニック
僕の彼女はフランス人
シャイな男たち
告白のあとさき
ラブホテル
あなたのタイプは?
夢をかなえる男
完璧な彼氏になるためのマニュアル
プロ彼氏
ホストクラブ
ROLAND
ターゲット攻略法
レディの日本語
弁当と女子力
賞味期限切れ
ギャップ萌え
結婚するか、しないか…
婚活あれこれ
添い寝は裏切り?
セックスレス
おひとり様
アダルト天国
わたしの物語
著者等紹介
モンタルバーノ,ヴァネッサ[モンタルバーノ,ヴァネッサ] [Montalbano,Vanessa]
パリでファッションを学んだのち、フリーランスのコピーライターとして働きながら資金を貯め、2017年に1年間のワーキングホリデー・プログラムで来日。以来、愛犬エドガーとともに東京で暮らす
池畑奈央子[イケハタナオコ]
フランス文学翻訳家。筑波大学比較文化学類卒、ロンドン大学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本の蟲
13
「外から見た日本」が気になる典型的日本人なので、幕末明治のお雇い外国人の日誌・昭和から現代までの外交官やその身内の日記・戦中戦後日本の分析本・旅行者、滞日経験者の見聞記等色々読んでいる。本書は日本在住5年目のフランス人女性による、日本人男性とのデート事情や恋活本。軽い読み物なのは承知していたが、素人のブログをそのまま文字起こししたような薄い内容。あとやたらホストのローランド推し。上下の余白が目立つ1行36文字の文面は頁数の水増しにしか見えない。1/3程度の薄い冊子にできただろうに…2024/05/14
Melody_Nelson
4
在日フランス女子の著者が知り合った日本男子についての話を中心に、日本の最近の社会や文化などを考察する。日本人の私でさえ初めて知ること多々。特に風俗店(サービス)についてなど、ゾッとしたり…。読んでいて、彼女が「自分は共感できない」とする事象には私も納得することが多かった。あと、外国語を習いたての頃に、自分が幼稚なことしか言えないのに苛立ったことにも激しく共感(経験あり)。意外だったのは、ホストの帝王?ローランドを評価しているところ。で、なぜ彼女は日本にいるのだろう。そんなに評価してるとも思えないのだけど。2024/04/25
dzuka
2
フランスから東京に移住したフランス人女性の人間探訪記。 マッチングアプリを駆使して日本人男性と出会い、その癖と傾向を分析し、指摘していく。その舌鋒の鋭さには、確信をつくものが多くたじろかされる。 こう振舞うとか、こう発言するとかの決まりごとの多くを、違和感なく身に着けてしまっている者として、その奇異さに気づかされる。 この著者のように同じ文化的背景にない人を前にしたときの対応力のなさについては、言い訳のしようがない。 空気を読む力より、異文化に対応できる力がもてはやされる時代は近いのはないかと思えた。 2024/08/03
ゆ
2
海外出身、日本に来て長い方から見たリアルな日本。おもしろかった。2024/06/05
とんとん
1
「小さくてごめん」と謝った日本人男性の話から始まる東京での恋愛の記録。フランス人女性とお手合わせしてみたい、付き合ったという履歴が(喉から手が出るほど)欲しいという日本人男性はさぞかし多いことだろう。そんな男たちのふるまいに苦笑し、ヴァネッサさんの期待や失望に共感し、性に対するあらゆる欲望を商売にする(そういうところの嗅覚だけは鋭い)日本人のモラル(のなさ)を再確認した読書だった。〈日本ではとにかく結婚が話題になる〉P202 ほんとにそうよね……2024/03/30