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出版社内容情報
彼の瞳も、唇も、私を嫌っている。
そう思っていたけれど……。
小児病棟の看護師長で働き者のアニスは、心機一転したくて、
ノルウェーの北の果ての島に暮らす弟の誘いに応じることにした。
そこで働いていた料理人兼看護師の代わりを務めてほしいというのだ。
弟の仕事仲間たちはアニスを大歓迎してくれたが、
一緒に働く医師ヤーケ・ファン・ヘルメルトだけは、
無愛想でそっけなく、アニスとはろくに言葉を交わそうともしない。
初対面のときから彼の瞳は冷たく、声には嘲りのような響きがあった。
こめかみに白いものがまざってはいても、整った顔だちはすてきなのに。
しかたがないわ。無関心を装うアニスはまだ気づいていなかった――
ヤーケこそが、彼女が心から夢中になれる男性だということに。
白夜の国ノルウェーを舞台に、唯一無二の作家ベティ・ニールズが揺れ動く恋心を描いた名作をお贈りします。北欧の厳しい自然にも似た、大柄でがっしりしたヤーケの黒い瞳は氷のようで、口元も険しい……。そんな彼の心情を想像しながら読む楽しさは格別です。
内容説明
小児病棟の看護師長で働き者のアニスは、心機一転したくて、ノルウェーの北の果ての島に暮らす弟の誘いに応じることにした。そこで働いていた料理人兼看護師の代わりを務めてほしいというのだ。弟の仕事仲間たちはアニスを大歓迎してくれたが、一緒に働く医師ヤーケ・ファン・ヘルメルトだけは、無愛想でそっけなく、アニスとはろくに言葉を交わそうともしない。初対面のときから彼の瞳は冷たく、声には嘲りのような響きがあった。こめかみに白いものがまざってはいても、整った顔だちはすてきなのに。しかたがないわ。無関心を装うアニスはまだ気づいていなかった―ヤーケこそが、彼女が心から夢中になれる男性だということに。
著者等紹介
ニールズ,ベティ[ニールズ,ベティ] [Neels,Betty]
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。