内容説明
1993年、トゥールーズの森で大学生の姉妹が殺された。駆け出しの刑事セルヴァズが目にしたのは、白いドレス姿で木につながれた異様な遺体。姉のほうは美しい顔を潰されていた。容疑者に浮上したのは人気ミステリー作家。犯行手口が彼の小説と酷似しており、姉妹との関係も判明するが、事件は意外な幕引きを迎える。だが25年後、今度は作家の妻が白いドレス姿で作中の手口で殺されて…。
著者等紹介
ミニエ,ベルナール[ミニエ,ベルナール] [Minier,Bernard]
ピレネー山麓の町で育ち、税務官となったのち、2011年『氷結』(ハーパーBOOKS)でデビュー。才能豊かな新人作家に贈られるコニャック・ミステリ大賞を受賞した。現在はフランス、エソンヌ県在住
坂田雪子[サカタユキコ]
神戸市外国語大学卒業。フランス語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
49
このシリーズの中で出色の作品かと途中までは思いました。まあ、トリックは顔が壊された死体ということで、ミステリーファンなら気づく人が多いのでしょうね。僕は気づかなかったですが。ラストはあーなんだけど、思った以上に父と子の関係がテーマになっていて致し方ないかなあと。次回作があるのが驚きですー。2024/06/09
星落秋風五丈原
35
1993年、トゥールーズの森で大学生の姉妹が殺された。駆け出しの刑事セルヴァズが目にしたのは、白いドレス姿で木につながれた異様な遺体。姉のほうは美しい顔を潰されていた。容疑者に浮上したのは人気ミステリー作家。だが25年後、今度は作家の妻が白いドレス姿で作中の手口で殺されて。前回のあおりではみだし刑事の異名をすっかりわが物にしてしまったセルヴァズ。ハルトマンを父と信じて暮らしてきた息子ギュスターヴの様子も心配だ。今回はどこにハルトマンが?とほぼセミレギュラー化した悪党だが、登場しない。2022/05/27
わたなべよしお
28
さすがに高いレベルの作品を書いてきますね。今回も楽しませてもらいました。とはいえ、やはりハルトマンが出てくる時とは緊迫感が違うんだなあ。とても優れた書き手だけど、このシリーズで、ハルトマンを出さずに、ハルトマン並みの作品が書けるか。今後、もしかすると、それご問題となってくるかも。でも、これぐらい書いてくれれば十分ですけど。2022/05/11
うたかたの日々
23
セルヴアスの最初の事件から始まる感じが、いままでにない感じと、少し落ち着いた感じで読みやすかった。こんなにかってな、捜査してたらこの先どうなるのか?警察組織人としてはダメな感じてすね。まだ、続くみたいなので今後の展開が楽しみです。2023/03/20
み
23
セルヴァスさん、長髪だったとは!若い頃の事件と今のが、どう絡むのかソワソワ一気読みでした。今後の処遇が気になる終わり方でしたが、続編もあるようで安心しました♪翻訳して欲しいです。2022/11/12