内容説明
1993年、トゥールーズの森で大学生の姉妹が殺された。駆け出しの刑事セルヴァズが目にしたのは、白いドレス姿で木につながれた異様な遺体。姉のほうは美しい顔を潰されていた。容疑者に浮上したのは人気ミステリー作家。犯行手口が彼の小説と酷似しており、姉妹との関係も判明するが、事件は意外な幕引きを迎える。だが25年後、今度は作家の妻が白いドレス姿で作中の手口で殺されて…。
著者等紹介
ミニエ,ベルナール[ミニエ,ベルナール] [Minier,Bernard]
ピレネー山麓の町で育ち、税務官となったのち、2011年『氷結』(ハーパーBOOKS)でデビュー。才能豊かな新人作家に贈られるコニャック・ミステリ大賞を受賞した。現在はフランス、エソンヌ県在住
坂田雪子[サカタユキコ]
神戸市外国語大学卒業。フランス語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
35
1993年、トゥールーズの森で大学生の姉妹が殺された。駆け出しの刑事セルヴァズが目にしたのは、白いドレス姿で木につながれた異様な遺体。姉のほうは美しい顔を潰されていた。容疑者に浮上したのは人気ミステリー作家。だが25年後、今度は作家の妻が白いドレス姿で作中の手口で殺されて。前回のあおりではみだし刑事の異名をすっかりわが物にしてしまったセルヴァズ。ハルトマンを父と信じて暮らしてきた息子ギュスターヴの様子も心配だ。今回はどこにハルトマンが?とほぼセミレギュラー化した悪党だが、登場しない。2022/05/27
わたなべよしお
28
さすがに高いレベルの作品を書いてきますね。今回も楽しませてもらいました。とはいえ、やはりハルトマンが出てくる時とは緊迫感が違うんだなあ。とても優れた書き手だけど、このシリーズで、ハルトマンを出さずに、ハルトマン並みの作品が書けるか。今後、もしかすると、それご問題となってくるかも。でも、これぐらい書いてくれれば十分ですけど。2022/05/11
うたかたの日々
23
セルヴアスの最初の事件から始まる感じが、いままでにない感じと、少し落ち着いた感じで読みやすかった。こんなにかってな、捜査してたらこの先どうなるのか?警察組織人としてはダメな感じてすね。まだ、続くみたいなので今後の展開が楽しみです。2023/03/20
み
23
セルヴァスさん、長髪だったとは!若い頃の事件と今のが、どう絡むのかソワソワ一気読みでした。今後の処遇が気になる終わり方でしたが、続編もあるようで安心しました♪翻訳して欲しいです。2022/11/12
たーさん
20
前評判は聞いていて読んでみたいと前々から思っていてタイトルとジャケットに惹かれて読みました。フランスの警察小説シリーズ。地方都市の刑事であるセルヴァズ警部が主人公。ストーリーら二部制で初めはセルヴァズ警部が新米刑事時代に初めて担当した姉妹殺し。あるミステリ作家に嫌疑がかかるが別の人間が自白し解決。モヤモヤしたものを抱えながら25年後作家の妻が殺害される。拳銃が下手っぴなセルヴァズ警部。ただ名探偵ばりの推理力を発揮するベテラン刑事。この謎解きが本格ミステリ張りに凝ってます。こうゆう警察小説って好きなです。→2022/06/09




