内容説明
愛読書のヒロインにそっくりだという理由で公爵イライアスに求愛されたリネット。架空の人物と重ねられるなんてありえない!リネットがどれだけ彼の理想から外れようと振る舞っても、イライアスはまったく動じず、リネットに触れ甘く愛を囁いてくる。「放しがたい。もう少しだけ…」優しく頼もしい彼に惹かれる自分を誤魔化せなくなってきて―!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
6
誰ともつきあわないと有名な公爵様が社交界デビューしたヒロインにダンスを申し込みその後ももうアタック。ヒロインどうしてわたしが、と思っていたが、なんとそのわけはヒーローの伯父が残した本の登場人物にヒロインがそっくりで、ヒロインこそが運命の相手だと思ったから、という理由。本の人物と似ているから惚れられるなんて冗談じゃないといって素っ気なくするヒロインだけど、そこから三年経ってもヒーローはヒロインにぞっこんで、ヒロインもなんだかんだほだされた感じの一冊だった。ヒーローの根気強さと策略の勝ちかしらね。2021/03/11