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内容説明
オフィスを出れば恋人同士。ひとときの幻想にひたらせて。法律事務所の受付をしているアメリアは、独身貴族の弁護士マックが大嫌いだった。何かというと彼女をさげすみ、噛みついてくるからだ。ところがある日、マックが真剣な目をして言った。「君が必要なんだ」今さら何?その手は私には通用しないわ。身構えるアメリアに、マックは思いもよらない頼み事をした。亡くなったクライアントの赤ん坊を一時的に預かるので、終業後アメリアに自宅へ来て手助けをしてほしいというのだ。しぶしぶ承諾したアメリアだったが、やがて午後五時を待ち望むようになった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
6
人と人のつながりがとても暖かいお話。職員全員がまるで親戚のように気遣い合う法律事務所、横のつきあいが密なご近所さん、初対面にもかかわらず依頼者の愛娘の行く末を任されそれを引き受け真摯に行動するヒーロー、大学を諦め母代りにふたりの弟を育て上げたヒロイン、引き取り先のないヒーローを育ててくれた友人の両親。自分で「おじいちゃん」と言いながら嬉々として赤ちゃんを抱っこして事務所を回る上司っていいわぁ。周囲からは意識しあっているのがばればれな主人公たちも素敵でした。面識もないのに葬儀に参列してくれる気持ちって尊い。2014/03/21
はる@夏の霜
1
犬猿の仲のヒーローとヒロインが実は……という王道ものかもしれないけれど、ヒーローがあまり俺様じゃなくて良い。ヒーローと義理の両親とのやりとりには少しうるっときた。血のつながりは無くても家族。ヒーローが引き取った赤ん坊やヒロインを思いやる気持ちが温かく、読後感がとても良かった。★★★★★2012/01/31