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内容説明
いったいここはどこなの?ジョーダンの休暇は最悪の幕開けとなった。父親が雇った偽誘拐犯に誘拐されてしまったのだ。「もうすぐきみのヒーローが現れるよ」彼女を路上に置き去りにすると、男はさっさと車で走り去った。J・Pはいつもの自宅への帰路を高級車で走っていた。テキサスでも辺鄙なこの辺りでは、家も車も全く見かけない。砂ぼこりが舞う前方の路上にたたずむ黒髪の女性を見て、彼はうんざりした。待ち伏せか。これで何人目だろう?だが財産狙いの詐欺師にしては、なかなかの美人じゃないか。
著者等紹介
サウスウィック,テレサ[サウスウィック,テレサ][Southwick,Teresa]
カリフォルニアで夫とともに暮らしている。フルタイムの作家になるという夢が実現し、無上の喜びを感じている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
14
妻を亡くし、娘の寂しさも理解できず仕事に没頭するヒロイン父。健康に不安を感じ、会社と娘を任せるに足る男を求める親心は分からないではないけれど、やり方が極端!お芝居とはいえ拉致され車に押し込まれたら誰だって怖いに決まっている。愛情が空回りする父。あ、ヒーローは無罪です。たまたま通りかかっただけなのに、お芝居の片棒を担いでいるとヒロインに敵視されてお気の毒。双方財産があるために近づく異性を敬遠してしまう図式も可哀想だ。警戒しながらも一緒に過ごすことで相手の長所をいくつも見つけ、惹かれあう過程が自然でいい。2015/08/25
akiyuki_1717
2
3シリーズ物の三作目。母の死後、親子関係の薄かった父に偽装誘拐されたと知り、放置された後に現れたヒーローを父親に充てがわれた相手と誤解して、記憶喪失を装い復讐を企てるヒロイン。気持ちもわからなくないけど、ヒーローの母や、妹家族が関わった辺りで、ヒーローの無実に気づいても良かったような…引きずり過ぎてヒロインの方が陰険な感じに思えてきた。父親の幼少時代の苦労も全く知らず、贅沢な生活を当たり前と思い、父親が愛情をくれなかったと思い込むのも、ちょっと我儘お嬢って感じです。ヒーロー家族がとても愛情豊かで良かった。2016/09/10