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内容説明
父が非業の死を遂げ、エリザベスは残された家族とともに爪に火をともすような暮らしをしてきた。だが母をも亡くした今、さる伯爵未亡人の話し相手としてとうとう働きに出なくてはならなくなった。いざ屋敷へ赴くと、雇い主の息子で伯爵のダニエルが里帰りしていた。珍客を見るように眉をひそめ、からかいの目を向けてくる彼に、エリザベスはいたたまれなくなって、その場を離れることにする。客間の扉を閉める寸前、ダニエルの話し声が耳に届いた。「野暮な田舎娘と思っていたが。生け贄の子羊として差し出すのは…」“生け贄の子羊”ってどういう意味?もしかして私のこと?孤独な没落令嬢と、彼女を翻弄する魅惑の伯爵のロマンス。エリザベスのことを「美しくはないが捨てたものでもない」などと言って余裕を見せていたダニエル。エリザベスに結婚相手を探してやるつもりが、やがて彼女の魅力に気づいてしまい…。