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内容説明
ダリウスは途方に暮れた。父親の不慮の死に遭い、海運グループの経営と屋敷は引き継いだ。会社の株は弟たちと分ければいい。だが思わぬ難問が立ちはだかった。3人兄弟のはずなのに、もう一人、弟が加わることになったのだ。父親が若い愛人とのあいだにもうけた、生後6カ月のジーノだ。しかも父と愛人は事故でともに亡く、後見人は長男のダリウスとなる。会社や弟たちとならうまく折り合える。しかし、赤ん坊となると…。ところがジーノの母親は、親友の弁護士にも遺書で養育権を認めていた。さっき事務所で顔を合わせたばかりのホイットニーだ。子供に接したことのないダリウスは、すがる思いで彼女に助けを求めた。屋敷に一緒に住んで、ジーノの世話を手伝ってくれないかと―。
著者等紹介
メイアー,スーザン[メイアー,スーザン][Meier,Susan]
ペンシルベニア生まれ。販売員や弁護士秘書、地方新聞のコラムニストなどさまざまな職業を経て、現在は執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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糸車
10
母親の違う生後6か月の弟ジーノを自分で育てようとするヒーロー。事故で夫と娘を亡くし、まだその傷が癒えず立ち直っていないのに育児経験のないヒーローに手を貸すヒロイン。いきなり赤ちゃんの後見人になってもうろたえず現実的に対応する大人な態度があっぱれ。ヒロインに去られ、仲が悪かったはずの母親違いの弟に”髭もそらず食事もとらず一日中海を眺めている”のは失恋の兆候だと諭されるヒーローはなんだか可愛い。血がつながっていてもばらばらだった彼らがジーノを中心にしてようやく家族になれたのね。結婚式も実にハートフルで素敵。2014/09/16