- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
ジェシカは自分を天涯孤独の身だと思っていたのに、アメリカから地球を半周した砂漠の国バーハールに、亡き母の家族がいるとわかった。みんなは私を温かく迎えてくれるかしら?彼女は不安な気持ちを抱えながらも母の故郷に向かった。空港で彼女を出迎えたのは、国王の息子、カーダール。彼は自信と気品にあふれ、権力者らしい雰囲気を漂わせている。それにしても、どうして王子が私を迎えに来るの?うろたえるジェシカに、カーダールはこう告げた。「君は家族が決めた僕の許婚だ。君は僕の花嫁なんだ」砂漠の国に足を踏み入れたジェシカには、思いもかけぬ運命が待っていた。テレサ・サウスウィック、久々のシークもの。
著者等紹介
サウスウィック,テレサ[サウスウィック,テレサ][Southwick,Teresa]
カリフォルニアで夫とともに暮らしている。少女のころから読書が大好きで、フルタイムの作家になるという夢が実現させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
22
亡くなっても尚ひとりの女性を愛し続ける男性を愛してしまったらどれほど苦しいだろう。ひたむきな愛情を向けられる相手をうらやんでも仕方がないけれど、愛されていないのに結婚するなんて出来ないと思うヒロインの気持ちは理解できる。母を亡くしひとりで生きてきた彼女にとって、愛し愛された人と家庭を持つことは譲れない夢。母の故国に渡ったら会ったこともない婚約者がいて、既に婚姻は成立しているというとんでもない事態。しかも相手は王族。親族探しに同行するふたりが反発しつつも惹かれ合う心情が伝わってきて切ない。読み応えがあった。2015/11/10
糸車
20
再読。さっき読んだ本が期待はずれだったので口直し。ヒーロー、ヒロイン双方の感情の動きが丁寧に書かれているのが好き。たとえヒーローが「もう誰も愛せない」と思い込んでいてもヒロインを大切に思っていることは彼の行動から伝わってくるので、このにぶちん、と心の中で突っ込んで済ませられる。愛されていることに気づかないヒロインも鈍いんだけど(笑)切なさもほどよい。幼い子が家を離れて下宿して学校に行くしかないこの国の教育事情の改革に乗り出すエピソードもよかった。2015/12/09
アクアマリン
2
ヒロインは、シングルマザーのアルコール依存性の母に育てられ、その母の具合が悪くなり施設で育つ。それが砂漠の国に、母の家族がいることがわかり会いに行く。書類をたくさん署名させられ、祖父母の決めた許嫁との結婚をしてしまう。題名のとおりだまされた花嫁。お約束のヒーローは、かっこいい。過去に恋人とお腹の赤ちゃんを亡くし、愛を拒む。便宜結婚もの。ヒロインは、結構早めに愛に気づくけど、母のようになるのが怖い。ヒロインは、ソーシャルワーカーなので、子ども教育に熱心。ヒーローも影響を受ける。2019/08/04