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内容説明
実家の経済的苦境を打開する手立てとして、公認会計士のハリエットは美しく壮大な屋敷をパーティ会場やドラマの撮影場所として貸し出すことにした。その最初の顧客に面会し、彼女は衝撃を受けた。10年前に一緒に暮らそうとまで約束しながら、父の強固な反対で強引に別れさせられた恋人だったからだ。今やIT関連企業の経営者となった彼の名はジェイムズ。彼の目的はいったいなに?落ちぶれた我が家を嘲笑しに来たの?かつての恋人の陰鬱なまなざしに、ハリエットはおののいた。
著者等紹介
ジョージ,キャサリン[ジョージ,キャサリン][George,Catherine]
ウェールズ生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
21
再読。原作はオースティンの「説得」だそうですが未読。なるほどヒロインの義務に忠実で我慢強い性格はもともとの設定だから?死の間際にわざわざヒロインを呼び寄せ屋敷を頼むと言い残す母、うーん。夫でもなくしっかり者の長女でもなく?わがままで甘ったれの末っ子は論外だけど。たった一人愛した人を父の策略で失い、相手にはヒロインが裏切ったと思われて10年。成功し復讐に燃えたヒーローが町に戻ってきた。まあ。淡々としているけど引き込まれました。登場人物が分かりやすくて良い。最後、昔の所業を後悔し、娘の幸せを願う父の行動が○。2022/04/03
糸車
8
娘にふさわしくない男を追い払ったつもりの父。意地悪じゃなくって親としての愛情からそうしたんだけど、結果的に間違っていたのに気づくのに10年もかかってしまった。さらに亡くなった母の遺言にも縛られ、愛する人を守るために嘘をついたヒロイン側の事情を知らないヒーローの裏切られた気持ちや屈辱を想像すると彼も気の毒。でもこの作者さんのヒーローは復讐を考えている男にしては優しいのよね。10年経っても別の人を愛することができなくて、心は相手に残したまま。きつい言葉のやりとりは苦手なのでこれくらいのほうが安心して読めます。2015/03/04
MOMO
1
穏やかな話でしたわ。ただ、できればもうちょっと盛り上がりが欲しかった気が・・・。いや、ハリエットちゃんにライバル心むき出しのクローディアちゃんとか、やたらとわがままな妹ソフィーちゃんとか、もめる要素はいっぱいあるんだけど、なんとなーーく終っちゃって。ニック君も、あの後なんかアクションを起こすのかと思いきや、なーーんにもしないし・・・。まぁ、原作からあんまり離れてもいかんのだろうから、突拍子も無いことはできないのも、いた仕方ないのかもねぇ・・・2013/03/08