内容説明
一流弁護士の父親の反対を押し切ってロンドン警視庁の警察官になったウィリアム・ウォーウィックは、警視長直属の麻薬取締独立捜査班に異動になり、ある特命を受ける。それは、ロンドンを支配する悪名高き麻薬王、通称“ヴァイパー”の正体をつかみ逮捕すること。捜査に乗り出した矢先、捕まえた麻薬の売人はウィリアムに因縁のある人物だった―。名ストーリーテラーによる傑作ミステリー。
著者等紹介
アーチャー,ジェフリー[アーチャー,ジェフリー] [Archer,Jeffrey]
オックスフォード大学卒。1969年より下院議員を5年間務め、76年に『百万ドルをとり返せ!』で作家デビューを果たし、92年に一代貴族に叙され貴族議員に。代表作『ケインとアベル』や“クリフトン年代記”シリーズなどの著作はすべてベストセラーになり、世界97カ国で刊行され、総発行部数は2億7500万部を超える。妻と2人の息子、5人の孫がおり、イギリスのロンドンとケンブリッジ、スペインのマヨルカ島に居を構える
戸田裕之[トダヒロユキ]
1954年島根県生まれ。早稲田大学卒業後、編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
222
ジェフリー・アーチャーは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。シリーズ第二弾、この作品自体か、新潮社からハーパーコリンズ・ジャパンに移ったせいか、訳者か解りませんが、著者にしては凡作でした。残念!!! https://www.harpercollins.co.jp/hc/books/detail/141842022/03/03
のぶ
109
読み始めは中々物語に入り込む事ができず苦労したが、読み進むにつれ徐々に面白くなってきた。本作は「レンブラントを取り返せ」の続編で、主人公は引き続きウィリアム・ウォーウィック。いろいろな事件が絡み合っているが、本筋はホークスビー警視長の命により”ヴァイパー”と呼ばれる麻薬王を逮捕する話。前作以上に謀略や裏切り、殺人の要素が深く盛り込まれている。中間部分の裁判シーンは読みどころ満載で面白い。合わせて絵画サスペンスも描かれているので、そちらの方向でも興味深い。この先、まだ続くようなので楽しみに待ちたい。2022/01/19
くたくた
97
先読みプルーフ版を出版社から送っていただいたので、お礼に購入!とにかく、ラストまで読み終わって叫ぶよね。「だから、見えない敵はどこにいるんだぁ!!」と。 伏線と回収、どんでんにつぐどんでん。時間をかけた地道な捜査と逮捕劇、そして、弁護士一家の面目躍如の裁判劇。それなのに、巨悪はどこにいるんだ!? なんということだ、このまま、次巻まで待たねばならないとは。なにより、終盤で湧き起こった問題にどう落とし前を付けてくれるのか。気になって仕方ない。なにはともあれ、ストーリーは濃厚で、とても面白い。オススメです。2021/11/11
ずっきん
90
むあー、前作からさらにパワーアップ! 場面がバンバン切り替わる映画的な手法と、光りまくるサブキャラ達。予定調和ぽい話とはいえ、そいつが悪党側にも用意されてるので安心安定なスリリングという摩訶不思議。ああ、飽きない。眠れない。そしてあっぱれなくらいのクリフハンガー。あああ、どうすんのこれええーー! しかも、四部作→八部作になるらしいし、アーチャー先生ったら本当に手練れだわあと、寝不足で充血した目を擦りながらこれを書いてるのだった。新潮社は続巻翻訳予定なしだったんではないかと推測。ハーパーさんありがとうっ!2022/01/26
ジュール リブレ
85
ジェフリーアーチャー新作。80を過ぎてまだ書いている。相変わらず面白い。この次も本国では刊行済みだし。ただ版元が新潮社から離れたのはなぜ?なかなか知る人も減ってきているのかな。前作のレンブラントの話から麻薬取引に主眼が置かれロンドン市内の麻薬工場の捜索が進む。稀代のストーリーテラーの筆致は未だ衰えず。シリーズ三作目に続く。2022/05/18