内容説明
夫に愛されていないと感じてイギリスに帰ってから五年が過ぎた。久しぶりでローマを訪れたレアには、ある目的があった。夫の甥とレアの妹が恋に落ち、結婚すると知らせてきたからだ。それだけはなんとか思いとどまらせなくてはならない。妹のフラットを尋ねていくと、そこには別れた夫がいた。二度と会いたくないと思っていたのに。彼は昔と少しも変わっていない―冷酷で無情な顔はそのままだ。妹の居場所を尋ねるレアを、ヴィンチェンツォはいきなり責めた。「君が妹をそそのかして甥を誘惑させたんだろう」レアは彼の態度に怒りを覚え、さらに彼の言葉に驚いた。「君はまだ法律上は僕の妻だ。離婚は成立していないんだよ」。
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