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内容説明
スウェン・シューアドソンは、遠くノルウェーから海を渡り、丘を越えてウェールズ辺境地帯までやってきた。見上げるほどの巨体、そして淡い金髪。彼はまさに北欧の美神だった。戦いと女を好む彼にとって、気ままな暮らしは性に合っていた。それを変えたのは、たまたま訪れたひとつの村だった。そこには、たぐいまれな技術を持つ、エナメル細工師アナがいた。輝くように美しいアナは、自分の数奇な運命を疑いもせずに受け入れ、教会に奉納する十字架や聖遺物入れを作りつづけている。天から授かった才能ゆえに彼女が危険にさらされていると知って、スウェンはとるべき道を悟った。これからはアナを守る―命をかけて。だが、アナを保護する修道院が、スウェンに忠告した。彼女の才能はその処女性によるもの、よって汚されてはならない、と。
著者等紹介
シュルツェ，シャロン［シュルツェ，シャロン］［Ｓｃｈｕｌｚｅ，Ｓｈａｒｏｎ］
米ニューハンプシャー州の出身、コネチカット州に夫とティーンエイジャーの息子と娘、ミニチュアダックスフントとともに住む
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
7
「眠れる竜」のスピンオフ。ヒロインはたぐいまれなエナメル細工師で教会のために作品を作り、教会は彼女が創作に専心できるよう小さな村を作って保護している。ヒロインが護衛と野宿をしていると元騎士ヒーローがやってきて一晩休ませてほしいと頼む。直後、夜盗の襲撃を受けて…。元騎士のヒーローは予知夢能力があり、起きる悲劇を止められないと下野して放浪中。二人が惹かれていく姿は少女漫画的でときめくけれど、度重なる襲撃の目的はヒロインだと分かっているのに、森でキャッキャウフフの追いかけっこは呆れた。2019/12/18
める
1
騎士ヒーローと職人ヒロインは共に異能力者で、一目見た瞬間お互いから離れられなくなる、といった感じ。ヒロインの才能のための村や彼女の不可侵性、教会と王の陰謀など、ひとつひとつの設定はとってもワクワクする物なのですが、今ひとつノリきれなかった。けどヒーローは恰好いいです！ネットで[エナメル細工 十字架]などで画像検索かけたらそれらしきものが結構出てきて楽しかったです。2013/08/12
くろうさぎ
0
「眠れる竜」の続きかな････？ヒロインが珍しい境遇ですね～～。しかも才能あふれる職人！全体的には静かな感じで読み終えました。高潔なヒーローがとっても良いです。2011/11/22
こえん
0
一連の関連作の中では一番ヒーローが好きだった、あそこまで自制できるヒーローには滅多にお目にかからないだけに感心。色々と特殊技能を持ったふたりが心を通わせていって、いちゃついてるのが楽しかった。ヒロインが作品を作ってる情景が今ひとつ想像力不足で浮かばないのが残念。2009/07/18
