内容説明
コネティカット州の名門女子校の真面目で有能な教師として信望を集めているメリンダだが、実は皆に決して知られたくない秘密を隠していた。母親が新聞に連載している人気漫画「おてんばリンディ」は、幼いころの彼女が実際に巻きおこした型破りないたずらの数々をモデルにしているという事実だ。努力を重ねて今や申し分のないレディに成長したというのに、ボーイフレンドに誘われてきた選挙資金集めのパーティ会場に、なんと彼女の素性を知る名付親の姿が…。メリンダは名付親の目を逃れて暗い中庭の奥に出た。だが、そこには先客がいた。暗闇の中、ぼんやり背の高い人影が。見知らぬその男性が言った。「なにから逃げているんだい?」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
22
社会的に成功していても本気で恋した女性に対してとことん不器用なヒーロー。顔に傷があっても一見自信満々に見えるから恋に不慣れなヒロインは戸惑う。求婚者を仕事を餌に海外に追い払っておきながら、未経験のヒロインが後悔するような振る舞いはしてはならぬと中途半端なアプローチ。傷つくわ、そりゃ。イタズラ好きな兄3人にも負けないおてんばさんだったヒロインが生徒から愛され尊敬されるまっとうな大人になったっていうのが素敵なんですよ。だからこそ母が描く漫画“おてんばリンディ”のモデルが自分なんて言えないわね、確かに。2019/05/16