出版社内容情報
税務会計は、主に企業に課せられる税金の中で最も基本的で重要な法人税について勉強する教科である。法人税は、企業の稼得した当期利益をベースに加算される課税所得に対して課せられる税金であるから、この講座では、課税所得は税務会計で扱われるわけであるから、税務会計は企業会計を基礎として成り立っているといえる。その意味では、税務会計の勉強は、財務諸表論の延長の上で、企業の生きた経理実践と密着した形で、課税所得を「会計」と「法」の論理をもって解明することを狙いとしている。
1.法人税の仕組み
2.税務会計の制度的基礎
3.所得概念と課税所得概念
4.益金概念と損金概念
5.債務確定主義の特質
6.権利確定主義の特質
7.棚卸資産の税務処理
8.有価証券の税務処理
9.固定資産の税務処理
10.圧縮記帳の税務処理
11.繰延資産の税務処理
12.引当金・準備金の税務処理
13.資本等の金額と利益積立金額
14.リース取引の税務処理
15.企業会計と税務会計との差異