出版社内容情報
急速なメディア状況の進展と,それに伴うコミュニケーションや文化の混沌とした変化を,私たちはどうとらえるべきか。近代社会とメディアの関わり合いを歴史社会的な展開,現代的な状況,理論的なアプローチの3つの側面から検討。17,18世紀における印刷術と書物の普及から20世紀末のサイバースペースの展開に至るまでの経緯と諸問題を,情報技術,メディア,社会,人間の相互関連の中から探っている。インターネットやグローバリズムなど現代的な課題についても言及。
1.メディア論とは何か
2.活字メディアの時代
3.映像文化のはじまり
4.電話する社会の誕生
5.オーディエンスのいる場所
6.日本型マスメディアの確立
7.メディア論の系譜Ⅰ
8.メディア論の系譜Ⅱ
9.メディアとしてのコンピュータ
10.巨大メディア資本の展開
11.メディア・リテラシーの回復
12.新しいメディア表現者たちの台頭
13.ネットワーク化するメディア社会
14.グローバル情報化と文化複合
15.メディアの過去・現在・未来