出版社内容情報
西洋音楽の歴史をジャンル・時代別に辿りながら,その背景となった西洋文化全般について考察している。前半ではすべての西洋音楽文化共通の源流であるギリシヤの音楽観を取り上げ,その基本概念が「言葉と音楽の融合」(ムーシーケー)であることを明らかにしている。そのほか,キリスト教音楽文化の諸制度,各時代の音楽に影響を及ぼした政治・社会状況を中心に解説。後半ではバッハやモーツァルト,ベートーヴェン,シューベルトなど近代の代表的な作曲家を取り上げ,具体的な作品を通して,それぞれの表現技法を分析している。
1.西洋音楽の時代区分と時代様式の変遷
2.古代ギリシャの音楽と音楽観
3.「音楽」という用語を巡って
4.ユダヤ教からキリスト教へ
5.キリスト教聖歌の誕生と展開
6.世俗音楽の隆盛
7.ルネサンス時代の音楽
8.キリシタン時代の音楽
9.初期バロック時代
10.バッハの「マタイ受難曲」
11.モーツァルトのオペラ表現
12.ベートーヴェンとその時代
13.シューベルトの「冬の旅」
14.自筆楽譜の問題
15.西洋の楽譜
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