出版社内容情報
アメリカの歴史は、独特で例外的な一国史として描かれがちだが、実際には、外部世界から隔絶して展開したわけでも、例外的であったわけでもなかった。アメリカは、常に世界経済の一部であり続け、外部世界の政治情勢や思想などの影響を受けながら発展し、その過程で外部世界にも様々な影響を与えてきた。本書は、政治史を基本に据え、経済史、国際関係史、社会史などの知見を取り入れながら、アメリカの歴史を世界史の一部として立体的に描き出す。
目次
イントロダクションと概観
先住民社会と英領北米植民地(先史時代~18世紀)
18世紀英領北米植民地の成熟(1700年~独立革命前後)
アメリカ独立革命:独立の達成と連邦共和国の創造(1763年~1788年)
新興国家の進路(1789年~1820年代)
市場革命と民主主義の台頭(19世紀初頭~1830年代)
大陸国家の膨張と南北のセクション間の対立(1820年代~50年代)
南北戦争と国民国家の再構築(1861年~1877年)
産業社会の到来と改革の時代(1877年~1918年)
西半球から世界へ(19世紀後半~1920年代)
現代アメリカ国家の出現:両大戦間期~第二次世界大戦(1918年~1945年)
超大国アメリカ:冷戦前半期(1945年~1968年)
新たな秩序の模索:冷戦後半期(1960年代末~80年代)
分裂し迷走するアメリカ:冷戦後(1990年代~2016年)
アメリカと日本
著者等紹介
小野沢透[オノザワトオル]
1968年青森県に生まれる。現在、京都大学大学院文学研究科教授。専攻:アメリカ政治外交史、国際関係史
肥後本芳男[ヒゴモトヨシオ]
1959年広島県に生まれる。現在、同志社大学グローバル地域文化学部教授。専攻:初期アメリカ史、アメリカ近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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植田 和昭