出版社内容情報
私たちが健康について考えるときには、多くの場合、身体的な問題や心の問題に焦点を当てることが多い。しかし、健康は社会の問題やありようと大きく関わる。健康とは単に身体や心に異常がないということだけではなく、よりよい生活や人生とは切っても切れないものという健康観も生まれてきている。本書では、健康と社会に関わる行動科学や社会科学におけるさまざまな理論や知見についてわかりやすく整理し、私たちが生活者として健康や医療に向き合ってより良い社会生活を送り、健康に生きていくことのヒントとなる知識を学ぶ。
目次
健康・社会とは何か
生活と健康
社会によりもたらされる健康
現代社会における病いの経験
健康と格差
ストレスとともに生きる
差別・偏見と健康
社会関係資本と健康
健康に働くこととは
健康に老いることができる社会
日本の保健医療制度を知る
保健医療の専門家と患者の力
医療化と健康
補完代替医療とうまくつきあうには
健康に生きることができる社会を実現するために
著者等紹介
戸ヶ里泰典[トガリタイスケ]
1975年神奈川県に生まれる。現在、東京大学医学部付属病院看護部、山口大学医学部衛生学教室講師、放送大学准教授を経て2016年より放送大学教授。博士(保健学)、看護師、保健師。専攻は健康社会学、基礎看護学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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