出版社内容情報
情報を的確に評価し、合理的に考えてより良い判断を下すための実践的な思考法が「クリティカル・シンキング(批判的思考)」である。これは相手を否定する「批判」ではなく、自分の推論を意識的に吟味する内省的・熟考的思考であり、また証拠にもとづく論理的で偏りのない思考法である。本書では、学問領域、市民生活、職業実践に共通する汎用的思考スキルとして基本を学び、さらに「実践」として現代社会の具体的な問題場面への適用を考えていく。
目次
クリティカル・シンカーになろう
実践1 社会統計データを読む
実践2 インターネット情報を評価する
論理的・合理的に考える
クリティカル・シンキングと哲学的懐疑
誤った論法を知る
認知心理学から、人の推論プロセスを知る
認知バイアスを克服する1
認知バイアスを克服する2
クリティカル・シンキングと社会〔ほか〕
著者等紹介
菊池聡[キクチサトル]
1963年埼玉県に生まれる。現在、信州大学人文学部教授。信州大学地域防災減災センター長。専攻は認知心理学・文化情報論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masa
17
人間に備わった様々なバイアスとうまく付き合い、それをメタ認知的に俯瞰しながら、現実の生活の中で少しでもマシな意思決定に繋げていくことの大切さがわかった。自分にとっては特に日常の消費の場面で活かせそうなので実践していきたいと思った。2025/07/07
Hisashi Tokunaga
4
受験しようとする気力が沸くくらいまでは読みこなしたかな?結果は後日。(追記)合格点貰った。2024/01/19
リリパス
2
例えば、クリティカル・シンキングとは何か?、統計データやネット情報を正しく読み取る、論理的・合理的に考える、誤った論法とは?、人間の直観のエラーを防ぐには?、感情が的確な判断に与える影響、ステレオタイプとは何か?、市民リテラシーとは何?、社会問題とは何か?詐欺や悪質商法に強くなるには?、防災と正常性バイアス、科学的懐疑論とは?、自己調整学習と学習方略、・・・といった内容が、書いてある本です。※いちお、基盤科目〔1年次配当科目〕となっているのですが、初めて心理学を学ぶ人には、ちょっと難しいかも・・・。2023/10/21
窒素
1
貴重な胡散臭くないクリティカルシンキングの本。クリティカルシンキングが気になるならとりあえずこれ読めばいいと思う。内容が面白く、(個人的に)当たりの講義
YERNA
1
スマートな考え方ができるようになればと思ったけれど、、、良くわからない。。。🥺 ちんぷんかんぷんで、途中から集中力がなくなり、夢の国に招待されてしまった。2023/08/24
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- 和書
- 林和清歌集 現代短歌文庫