感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
174
米ソのイデオロギー対立、核および海外拠点による防衛戦略…こうした冷戦構造は世界の脱植民地化と交錯した。西側は勝利したが、対テロ戦と金融危機で米の威信は傷ついた。秩序の再編を目指す中国、インド、ロシアが台頭し、《異質な国家間の相互依存が常態化した世界》を迎えている。経済の圧力が新自由主義や企業の多国籍化を促す一方、その反動としてポピュリズムや主権国家の再活性化の動きも出てきた。サイバー攻撃や無人兵器など戦争の多様化も著しい。環境、エネルギー、宗教…と多岐に亘る国際問題に目を回しかけたが、よいTV講座だった。2023/05/28
masa
24
現代までの国際政治の大まかな歴史と現代的な問題に関する様々な概念がとてもわかりやすい文章でまとめられている。異質な国家が相互に依存し合う今の社会においてそれぞれの国の立場や思惑に思いを巡らせながら世界情勢を見ていきたいと思う。2024/10/26
Hisashi Tokunaga
3
「世界の中の日本外交(21)」に続いて受講した。教材の難解さに比して放送に出て来る諸先生方のインタビューは楽しめた。「外交」の通史とその変容が幹となって、各論の個別テーマが特に高橋先生の講義が相変わらずの独特の語りで楽しめました。国際・日本「外交」は本来切れ目のない一連のモノのように思うのだが、こと日本外交は異質な中の異質な外交を展開しているのではと感じた次第です。2023/01/25