目次
生成する文学と、その眺望
漢詩文
和歌
歌謡
日記
紀行文学
物語
随筆
歴史文学
説話
軍記
劇
連歌と俳諧
近代の詩歌
近代の文学と、そのゆくえ
著者等紹介
島内裕子[シマウチユウコ]
1953年東京都に生まれる。1979年東京大学文学部国文学科卒業。1987年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。放送大学教授、博士(文学)(東京大学)。専攻:中世を中心とする日本文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
192
日本文学の古典と近代の繋がりはどうなっているのだろうか。初めに説かれる理論は、蓄積・集約・浸透で文学生成を捉えるもので、古典は〝集約〟によって甦り、新たな作品へと作り直されるのだという。源氏物語の朱雀院と女三の宮(父娘)の贈答歌から鷗外が作り直した漢詩を見ると、源氏物語や漢詩の〝蓄積〟が鷗外の中に生きていたことがわかる。さらに狂言歌謡と閑吟集の歌から塚本邦雄が作り直した短歌は、何とまあ、塚本にしか詠めない斬新な歌へ変貌したことよと驚きつつ、昔の人の感情や感覚がそれを待っていて響き合っているかのようだった。2022/12/11
オザマチ
16
各時代、各文学ジャンルの境界を超えて、文学作品同士の繋がりを学べる。反面、個別の作品の関する話題はほんの一部になってしまうので(講義の目的からすると、仕方がない)、自分で調べたり、読んだり、他の講義を参照することが必要。2020/06/27
Yuki Snowy
4
放送大学の教科書。日本文学をジャンル別に古い順に紹介し,特徴や着目点を解説する。ラジオの講義と合わせて聞くとなお分かりやすい。高校の古典の授業では興味を持てなかった日本の古典の世界に興味が沸いたし,それらが現代の文学とどう繋がっているかもわかり,大変刺激になる本だった。2023/01/22
masasamm
1
放送大学のテキスト。日本文学史を微に入りすぎることなく大きな流れのなかでとらえようとする画期的な方法を試している。古典と近代という枠から自由になることによって、新たな視点から日本の文学をとらえなおすことができる。2022/01/04
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