目次
舞台芸術の魅力―その原理的・歴史的根源
オペラの古典―社会との深い関わり
オペラの現在―ヴァーグナーの現代性
バレエの古典
バレエの現在
ダンスの現在―モダンダンスからコンテンポラリー・ダンスへ
ミュージカル―その社会性と人間性
世界の現代演劇―演劇における「20世紀」の意味
日本の現代演劇―“近代化”の彼方に
日本の伝統芸能―歌舞伎
日本の伝統芸能―能
日本の伝統芸能―人形浄るり文楽
世界の古典演劇―シェイクスピアは、なぜ「古典」なのか
世界の古典演劇―フランス古典主義とディドロ演劇美学
世界の古典演劇―ギリシア悲劇とアリストテレス演劇美学
著者等紹介
青山昌文[アオヤママサフミ]
1952年青森県に生まれる。1976年東京大学教養学部教養学科フランス科卒業、教養学士となる。1978年東京大学文学部美学科卒業、文学士となる。1984年東京大学大学院人文科学研究科美学芸術学博士課程単位取得満期退学。2005年東京大学より博士の学位を授与される。現在、放送大学教授・博士(東京大学)。専攻、美学・芸術論・自然哲学・表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
190
ギリシアの野外劇は、現代劇の祝祭性や《何もない空間》に通じると思った。オペラ座で客同士の社交と一体感のため馬蹄形に配された座席を、全て前向きに変え自分の作品に注目させたヴァーグナーが前衛の祖というのは成る程なあ。あと、大衆化したバレーがロシアで洗練されたのち自由なダンスと出会う話。軀の記憶を呼び覚まし解き放つ暗黒舞踏・土方巽や、観る人に人生を思い出させるピナ・バウシュ、また短い映像だが、能の井筒や隅田川の女幽霊や狂女の所作に色んな人の記憶が重なってしみじみした。日本のポストモダンの演劇も活発で頼もしいな。2022/10/21
オザマチ
11
印刷教材だけでは正直理解しきれない部分が多く、試験のことが不安だったが、放送授業で目にした作品の動画が印象に残り、通信教材や過去問において正解できるケースが多々あった。この科目に関しては、印刷教材だけで予習しても不十分で、やはり実際に舞台を観にいくべきだと感じた。2019/01/20
沖縄電鉄社長
1
古代ギリシャ悲劇からオペラ・バレエ・ミュージカルや現代演劇、日本の歌舞伎・能・文楽(講義では「人形浄るり」)に至る舞台芸術のてんかを論じる。放送で一番興味深かったのはバレエ伴奏者のところ。テレビ番組であるにもかかわらず、実際の舞台上演の映像がほとんどない(オペラは皆無)だったのは残念。2023/07/25
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