目次
名作をどう読むか
『伊勢物語』を読む
『源氏物語』正編を読む
『源氏物語』続編を読む
『平家物語』を読む
『方丈記』を読む
『徒然草』を読む
『金々先生栄花夢』を読む
『桜姫全伝曙草紙』を読む
『白縫譚』を読む
『怪談牡丹燈篭』を読む
夏目漱石の小説を読む
森鴎外の史伝を読む
芥川龍之介の短編を読む
中島敦の短編を読む
著者等紹介
島内裕子[シマウチユウコ]
1953年東京都に生まれる。1979年東京大学文学部国文学科卒業。1987年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、放送大学教授、博士(文学)(東京大学)。専攻、中世を中心とする日本文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
194
伊勢物語や源氏物語は和歌の歴史と共に読み継がれた。徒然草や枕草子は元禄文化の波に乗って広まった。名作が名作になるには時代の機運や価値観、それに応える作品内部のバネ…と様々な要素が絡むらしい。各講師のお話から作品の内在力のようなものに触れることができた。取り上げられる作品中、未知のもの…佐藤至子先生の桜姫全伝曙草紙や白縫譚の講義は新鮮だった。島内景二先生による伊勢・源氏・平家の講義は切れ味抜群だった。島内裕子先生は方丈・徒然から近代小説まで幅広く案内して下さり、中でも三四郎・それからは心に残る名講義と思う。2023/04/06
オザマチ
14
各回でメインとして取り上げる作品は1作品だが、表面をなぞるだけには留まらない。各回の主張を象徴する場面を取り上げながらの考察や、作品全体の特色の解説や関連作品との比較検討などが行われており、勉強になることは勿論のこと、各作品を自分の手で読んでみたくなる。2020/01/12
あや
4
読んだことのある作品とタイトルすらあまり知らなかった作品と取り上げられていてとても興味深かった。江戸時代の文学に興味を惹かれた。2020/07/18
こなみ
2
今期で閉講予定とのことで滑り込みで履修しました。 源氏物語の現代語訳をあてるのではなく、先生が(括弧)書きで言葉を補うことで、ほんの一部ではありますが原文で読む楽しさを知りました。 古典の物語、随筆、軍記物語に続いて江戸時代の黄表紙や合巻本について学べたのは良かったです。 15章まで、近代文学までの旅を駆け足で終えましたが、読みたい本が多数にのぼり、読書欲が高まる授業でした。 授業内容の殆どはテキストに網羅されているため、閉講後に入手された方でも問題なく学べると思います。2023/01/25
wacky
0
目次を見たら全然知らない作品がいくつも取り上げられていたので、何だこれはと思って読んだ。それらの作品を取り上げた理由は前の方に書いてあった。放送大学を受講せずに本書を読んだだけで、紹介されている作品も読んでいないのが多いのが原因だろうが、いろいろと分かりにくかった。章ごとに担当された先生の考えやスタイルが出ているというのもあって、本全体の統一感がもう一つなのと、なぜその作品を選ぶのか、前後の時代の文学とどう関係するのかが分かりにくいことが多かった。理解できたことで面白かったのは、源氏物語と平家物語の関係。2023/08/07
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