目次
第1部 古代ギリシアの知恵(ヘロドトスの『ヒストリア』;トゥキュディデスとペロポネソス戦争;ギリシア悲劇;恋愛小説としてのプラトン)
第2部 近代国家の現実と哲学(ヘーゲル『法の哲学』の位置と抽象法;道徳と家族;市民社会(『法の哲学』第三部 人倫)
国家(『法の哲学』第三部 人倫)
日本の近代国家)
第3部 文芸と哲学(ドストエフスキーの文学と哲学;日本近代文学と哲学;絵画と哲学(1)様式の基礎
絵画と哲学(2)遠近法の諸問題
絵画と哲学(3)遠近法の諸問題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともすけ
2
放送大学の教材。哲学入門のような内容であるが具体的にある哲学が取り上げられているわけではない。古代ギリシャやドストエフスキー、ヘーゲル、森鴎外、小林秀雄などから哲学を引き出して見せている。ラジオ講座と併用して読む必要があると感じられるかたもいらっしゃるだろうが、正直ラジオのほうはほとんど本の朗読である。それもあまり聞きやすいとは言えない。なのでこの本だけで哲学入門することも十分可能だと思われる。おそらく大学でいえば教養科目の哲学レベルの内容であろう。2016/11/28
つばな
1
とても分かりやすかった。ヘーゲル理解にも役立った。ドストエフスキーは読んだことないんだけどこんなに哲学的に面白く解説されると読まなくてはという気持ちにさせられる。森鴎外のあの、傍観的立場を哲学的に解説されてそんな…深淵なのか??て思った(鴎外はとても好きです)「かのように」と「空車」は哲学者にも歴史学者にも心にひっかかる作品なんだな。そして特に空車は全ての人が違う解釈をする、面白い作品だ。2020/12/04
SK
1
29*ヘーゲルや美術に関する部分は、前提知識がなくて、難しかった……。2017/01/26
なつき
0
【2016/08/12★はしプロ哲学7】『哲学への誘い』読了。放送大学のテキストということで、興味深く読んだ。本書は哲学史のような性格ももっているが、文学や法学や美術などさまざまなアプローチで哲学にふれようとしている。哲学をこれからやろうというひとには、なかなかすすめづらい。2016/08/13
黒とかげ
0
一風変わった哲学入門書だが、これはこれで面白かった。真面目に哲学を講義されるよりも、物語や絵画を通した方が断然取っつきやすい。ただ、純粋に哲学を勉強したい人には向かない可能性もある。2022/07/23