感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
181
ケルト、ローマ、ゲルマンと中心を替えつつ文化を吸収してきたヨーロッパ。キリスト教の拡大とローマの東西分裂を経て、ゲルマン諸国による都市を軸とした階層社会が生まれる。中世末期にはペストや戦争による荒廃が封建制を弱め、ルネサンスと宗教改革の波が押し寄せた。やがて強国が競って海洋進出し、植民と支配、帝国主義の時代を迎える。神のデザイン=自然への関心に基づく科学的探究心、また理性による啓蒙思想は今日にまで通じるけれど、それらが排除しきたものに目を向ける必要も改めて感じた。TV映像から昔の生活を想像できてよかった。2023/07/24
tieckP(ティークP)
4
放送大学のテクスト。中世について興味がわいていたので、大まかな把握のために読んだ。近代については、すでに知っていることが多く、また扱うべき内容の割に章が少ない(のと、たぶん草光さんがイギリス専門に限られてる)せいで、それほど読むに値するとは思わなかったっけれど、中世については手引書としては丁寧であり、一つの町に教会が二つあったとか、知らない事実もいろいろ学べて良い本だと思った。2011/12/21
らっそ
3
今からレポート、間に合うかな?2014/11/24
Yoshi Ohta
1
3週目。今回はレポートに取り組みながらの、読了。(1)メロヴィング朝、カロリング朝フランク王国の歴史的位置付けについて。(2)中世ヨーロッパにおけるキリスト教会と都市の関係の変化について。(3)近代の指標について。どこから近代が始まったのか。→高校の参考書には大航海時代、ルネサンス、宗教改革と書かれていたので、それぞれで作ってみた。ルネサンスは大学の議論だと、「中世の秋」説があり、近代の始まりということには疑問が出ているという。私は美術・思想が華々しく咲き誇った時代だから、好きだけどな~。2013/11/16
Yoshi Ohta
1
「農村」「都市」「キリスト教」などテーマで各章が論じられているので、取っ付きやすかった。(但し政治史についてやや不足気味…) 中世については、托鉢修道会という都市の修道会の話が面白かった。キリスト教は原理的には貨幣経済を否定、貪欲を最大の悪徳の一つとみなしていたが、托鉢修道会は都市民(商工業者)の職業倫理の肯定した、という話が興味深かった。 近世・近代は、ルネサンスの時代はスペイン王カルロス1世の時代だった(TV放送講義)という話が収穫だった。2013/02/20