出版社内容情報
芸術を,それが生まれた文化・社会の脈絡の中から,または現代社会との関わり合いをもとに考察している。まず序章で,芸術を文化・社会から切り離すことなく考察することの重要性を提示。さらに新しい課題として,身体性,伝承・伝播の過程,感覚間の関係,異文化との接触などを重視する必要性を論じている。たとえば「モード化される身体」の章では,身体と文化,身体と芸術との関係を服飾におけるモードを手がかりに考察している。
1.文化・社会的脈絡における芸術
2.イメージと表面
3.モード化される身体
4.音楽がつくる身体とテクノロジーの音楽
5.諸感覚の共動とイエログリフ
6.芸術としての料理
7.道具と芸術経験
8.伝承のしかけ
9.伝播のしかけ
10.伝統音楽における変化
11.「境界」の音楽
12.越境する文学
13.映画にみるグローバリゼーションと地域性
14.音楽にみるグローバリゼーションと地域性
15.芸術概念の拡大