出版社内容情報
17世紀までのヨーロッパ世界(西ヨーロッパ世界および正教世界)の歴史を概説し,ヨーロッパ文化の基層への理解を深めるとともに,現在,研究者が関心を寄せる最新の諸課題を平明に解説,西洋史学の持つ魅力を伝えることを目的としている。15章構成で,まずゲルマン民族大移動とローマ・カトリック圏の形成,ビザンツ帝国の発展,外民族侵入などを通して,西ヨーロッパ諸国の原型が形成される過程を考察。次いで西欧中世の社会を(1)農民と領主,(2)都市と商工業,(3)カトリック教会と信徒の章に分け詳しく論じている。
1.ヨーロッパの風土と人びと
2.ゲルマン民族大移動とカトリック圏の形成
3.ビザンツ帝国の発展と正教世界の形成
4.フランク王国・外民族侵入・西欧諸国の誕生
5.西欧中世の社会(1) 領主と農民
6.西欧中世の社会(2) 都市と商工業
7.西欧中世の社会(3) カトリック教会と信徒
8.西欧世界の拡大
9.西欧諸国の成長と教皇権の動揺
10.西欧中世文化とイタリア・ルネサンス
11.ビザンツ帝国の衰亡と正教世界の分断
12.ヨーロッパの宗教改革と宗派体制
13.ヨーロッパの近世国家と国家系
14.大航海時代と世界経済
15.近世ヨーロッパの社会と文化-エリート文化と民衆文化